まちづくり

ドカ雪と積雪と雪かきとご近所配慮と。

昨日は今シーズン初の本格的なドカ雪が降りまして、私が住んでいる盛岡でも20cm程度の積雪となりました。

田舎移住と北国の冬と雪と。

今住んでいる地域は中心部から少し山の方の郊外エリアなので、雪も街なかよりも少し多く積もります。更に朝は大渋滞で、いつもなら20〜30分で着く距離なのに昨日は1時間半かかりました。その分早めに家を出たのですが渋滞は避けきれず。遅刻した会社員とか学生多かったんじゃないかな。サマータイムよりもウィンタースノータイム制度が欲しいですよね。ドカ雪の日は1時間遅らせるみたいな。

私自身は北国生まれ北国育ちですが、都会から田舎暮らしに憧れて移住する方にとっては、北国の冬の寒さと雪の多さに慣れることができるかが一つの勝負です。昨日は通勤途中におそらく留学生だと思うのですが雪をバックに記念撮影しているのを見かけて微笑ましかったですけれど、長く住み続けるのであれば雪道の運転なども含めてちょっとした覚悟が必要です。まぁ自然と慣れるものですけれど。

「まちづくり」と「雪かき」問題。

さて、「まち」というものを考えたときに冬と雪の問題は結構大きなものです。特に郊外の閑静な住宅街に住みたいなぁという場合、今でも既に高齢化が進んでいる地域だと「雪かき」の問題が出てきます。除雪車に頼れる場合と頼れない場合がありますから、ある程度は近隣で動ける人ができる限り広めに雪かきしておくという協力の意識が必要です(わざわざお互いに言わなくても)。

岩手の中でも特に積雪が多い地域、例えば西和賀町では「スノーバスターズ」という雪かきボランティア隊がいたりします。数メートル積もる地域だと流石に高齢者では対応しきれず、とはいえずっとそのままにしておくと屋根に積もった雪の重さで家が潰れるんです。家の周辺の除雪は「雪かき」、屋根の上の除雪は「雪下ろし」。雪かき一つで命に関わるんですね。

高齢化率が30%を既に超えている岩手県、地域によっては35%を超えているところもあります。同じ岩手県でも県南と県北では積雪量も全く違いますが、それでもこの「雪かき」問題が将来的にさらに大きな課題になることは確かだと感じます。地域ごとの協力が必要ですよね。

昨日の朝は積雪が予想されていたので、私は4時台に一度起きて外を確認して「これはやばいぞ」とまず風呂を沸かし、6時から30分ほど家の周りの雪かきをしました。雪かきを終えてひとっ風呂浴びて体を温めてから家を出たわけです。

「雪かき」にもご近所配慮は必要。

で、雪かきについては一戸建ての住宅街だと自分の家の周りと、少し広めに道路っぱたまでやってしまいます。大きめの道路だと除雪車が入るのですが、私の家は少し奥に入ったところにあるので、その周辺の細い道路の除雪は自分たちでやることになっています。

そしてこれ少し難しいのが、お隣さんの家に接している面までは勝手にやり過ぎないようにすることです。朝顔を合わせたら声かけてついでに手伝うこともありますが、雪のやり場に気をつかうんですね(地域によっては自分の家の前のみで、他まで気にしないところもあるかもしれません)。

というのも、去年までは空き地になっていた場所に暗黙の了解でみんな雪を置かせてもらっていたのですが、そこに家が建ったので今年は雪捨て場が無くなったんですよ。そうすると基本的には「自分の家の敷地内に置く」か、「自分の敷地に隣接した道路に寄せる」ことになります。

雪捨て場があれば隣人宅の前までやってしまっても構わないものの、雪捨て場が無い状態で人の家の前を雪かきしてあげたとしても敷地脇に勝手に雪積むのは微妙なところなんです。あと家の前に車を置いている場合、雪かきすることで車に傷がつくなどのトラブルが起きる場合があるので、やるにしても敷地や車から1mくらい残すことになります。しかも車の前に雪積むわけにもいかないですよね。とはいえ、自分の家の前だけきれいにしておくのも何かなぁと。

結果、できるだけ広めに道路まで雪かきしておいて、その雪は全て自分の家の敷地に寄せて置きます。これ量的な限界があるんですが、できる限りやっておくと。昨日も大きめのかまくらが作れるくらいには家の脇に積みました。

ちなみに雪が降る朝はとても静かなので、意外と朝起きて出かけるまで気づかない人もいたりします。そうすると7時台にみんな玄関出て驚いて雪かきし始めたりします。取り敢えず埋まってしまった車の雪下ろしをして出掛ける人もいます。

共用の道路が少しでも雪かきされていれば動きやすいこともありますので、私の場合はできるだけ6時前後に持ち分を済ませておきたいなという気持ち。前夜からあまりに雪がひどい場合には夜のうちに1回やっておくこともあります。

「雪かき」は疲れる運動不足の解消にはなるよ。

これが1シーズン続きます。積雪量は年によって違うので、大変な年と楽な年はありますが、どんなに少なくとも年数回は「1日3回は雪かきする」という超ドカ雪が降るものです。さらに雪が多すぎるときには庭木が折れるので木の雪下ろしもします。雪囲いしていればある程度は大丈夫ですけれど。

本当に雪が多い都市はもう散々なんですが、日頃運動不足の体には筋肉痛が容赦なく襲ってくるほど体を動かす良い機会にはなっていたり。雪かきしないと冬なんてできるだけ動きたくないですからね。今朝は体痛くて起きました。最初原因に気付かず不安だったんですが、考えてみればただの雪かきの筋肉痛です。

まとめ

北国の冬は空気もシンとして心地良いものです。寒いのはまぁなんとかなります。大変なのは積雪と除雪。あと道路の凍結かな。

自動運転技術とかも雪道走れなければ自宅まで届かないですからね。しかも雪道って道路標識も埋まりますし、ラインも見えなくなりますから。北国でも安全・確実に利用できる自動運転技術が完成する時代が来てほしいです。

これあと数十年で高齢化率がさらに上がり続けたときに、このままだと冬場外に安全に出られない高齢者がかなりの数出てきて北国の地方で社会問題化する可能性高いですよね。人の力で解決するのか、何かしらの技術で解決するのか、「まちづくり」の視点からも考えなければなりません。

こちらの記事もおすすめ
Translate »