日常と雑記

今年もあと2ヶ月。確定申告額の着地予想を見ながら個人事業主としての経費・機材投資などを考える。

10月もあっという間に終わり。個人事業主の年度は12月締めなので、そろそろ年末にかけて確定申告の予想着地数字を見ながら経費関連の調整をしていく必要がありますね。

個人事業主にとっての「経費」の考え方と節税効果。

所得がある程度確保できそうな年度は機材設備への投資など経費を有効活用することで節税できます。

会社勤めの場合だと「経費」と聞くとなんとなく自分の手出しがなくて会社のお金で「ただで」色々と使えるようなイメージがあるかもしれません。一方の個人事業主は従業員ではなく自分自身の会計を回していく立場ですから、「経費」として何を買うにも「100%自分の通帳からの手出し」です。

ただし確定申告時の課税所得が経費分減りますから、そこにかかる差分の税額については節税できると考えるわけで。所得に応じて積算される所得税・事業税などの項目を積み上げていくと、経費として使った金額のざっくり10〜35%が節税できる=納税額が少なくなるというイメージ。

言い換えれば個人事業主にとっての「経費で物を買う」というのは「10〜35%引きで買える」ということに近いかもしれませんね。経費による節税という言い方をする場合の金額感はここによります。

このため当たり前ですが決して「経費=ただ」にはなりません。全く経費を使わずに通帳に残しておいた方が納税額が高くなったとしても手残りは多くなるわけです。

その上で仕事に使う機材などについては、どうせどこかのタイミングで買うのであれば課税所得が多くなる年度=節税効果が高いと考えられる時にするのが良いよねということ。

そして個人事業主は必ず1〜12月の年度で、翌年3月中旬までに確定申告をします。毎月・毎年の売り上げ額がある程度安定している場合には年度の早い段階で支出計画を立てることもできます。

しかし私の場合は年度や月によってかなり大きなばらつきがあるので、経費で機材投資などをする場合にはちょうど残り2ヶ月の今くらいのタイミングで確定申告の予測数字を見ながら何か機材新しくしようかなぁとか考えるということ。

今年は子どもが生まれたことで夫婦それぞれの所得が影響することが。

更に今年は2月に子どもが生まれたことで、会社勤めの嫁さんの所得と個人事業主の私の所得についても色々と考えなければなりません。

前述したように私の場合は年度によって年商・所得のばらつきがあるんですよね。特に個人事業主って年商1,000万円を境にして消費税課税事業者になるかどうかが決まることで翌々年度の確定申告時の消費税納税が必要かどうか変わってきますから、この金額の境目あたりに着地する可能性がある年度の時には年末年始に仕事をどのくらい入れるかの計画を調整をすることもあるわけです。

また節税という意味合いだけではなく事業所としての機材投資タイミングが必要な年度もありますので、確定申告書類の「所得」金額も年度によってかなり大きく上下する場合があります。このため、私の場合だと単年度だけではなく2ヶ年度の平均で大きな流れを見たりしています。

このため、私と嫁さんの所得がどのようなバランスになってくるのかが年度によって異なってくるんですね。普段は完全な別会計でお互い稼いだものはお互いの財布として生活しているので特に意識してこなかったのですけれど、子どもが産まれると様々な給付金関係に影響してくるということで。

例えば「児童手当」の受給者。これは「家庭の中で生計中心者」に給付されるのですが、基準としては所得が高く、子どもと同一の健康保険に加入している方など総合的に判断されます。

夫婦どちらかのみ働いている場合なら単純に働いている方になりますし、夫婦共働きの場合には「恒常的に所得が高い方」となっています。

もし夫婦とも会社勤めの場合であれば、年度ごとに大きく所得バランスが変わることは少ないかと思いますからわかりやすいですよね。これが我が家の場合は私が個人事業主であるために年度ごとに大きく所得バランスが変わる可能性があるということになります。

この児童手当の受給者は毎年見直しがかけられるので、私の所得が乱高下すると毎年受給者を変更しなければならないというちょっと面倒なことになるわけで。

また令和元年10月から「幼児教育・保育の無償化」が制度として始まりましたが、0歳から2歳までは「住民税非課税世帯」のみ無償化になりますが、それ以外は保護者の税額(市民税の所得割額)によって異なります。

我が家では嫁さんの育休明けタイミングに合わせて保育園へ預けることを想定していまして(入れるかどうかはわかりませんけれど)、この保険料の部分で私の確定申告額が影響するということですね。

保育料の上限額は住んでいる自治体にもよりますが、うちの場合は保育標準時間で最大月66,000円かかるということなので結構バカにならない金額。

いずれ個人事業主としての私の数字をどう組み立てていくかが家計に影響する範囲が広がったということですので、調べたり勉強しながらですが効率的な運用ができるようにしていきたいなと考えています。

まとめ

個人事業主というのは言葉の定義としては「経営者」ではない(経営者という用語はあくまで会社経営者に使うことが一般的)ものの、実際には自分の事業所を経営しているわけで、経費の使い方だとか納税・節税についても算盤はじきながら考える必要があります。

我が家の場合は子どもが生まれたことでこれまで以上に色々と想定して効率化したいところですので、事業年度としてのあと2ヶ月間の経費の使い方をここで改めて組み立てたいところです。ではまた。

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