働き方

北東北の長い冬とこの時期の路面凍結、雪国での暮らしについて雑感。【働き方】

今年もやっと雪が積もるようになってきました。12月にしてはまだまだ雪は少ないようにも感じますけれど、気温も夜から朝にかけては連日氷点下が続いてきているので、車の運転も冬用に切り替えて気をつけなければなりません。

もし雪が多くて寒い地域で暮らしたいなと考えている方に向けてちょっとしたポイントを記録しつつ、今日は移住・定住関連まで含めて雑記をつらつらと。

−3℃以下になったら確実に路面凍結するので注意。

雪国暮らしの体感としては、気温が−3℃以下になると路面凍結し始めるので、今の時期は朝夕の気温が−3℃を下回りそうであればその時間は運転しないのが最善策です。

仕事のアポを入れるにも峠を越えるような場合には、可能な限り日の入り前には路面凍結しそうなエリアを抜けるようにすることでリスクを減らすのがベター。危険な時間を避けるというスケジュール管理も、安全に運転するために重要な技術のひとつなわけで。

私が仕事しているエリアの中には冬場にホワイトアウトしたりブラックアイスバーンになったりする可能性が高い場所も多い上に1日200km以上走ることもたまにありますから、毎年この時期には非常に注意して運転しています。

移住・定住で雪が少ない地域から東北の地方都市へ移ることを考える方も中にはいるのかなと思いますけれど、この冬場の生活については事前にちゃんと調べた上で判断することをおすすめします。

というか冬場に限らなくとも、夏場は夏場で虫が多かったりと四季を問わずに田舎暮らしには色々なポイントがあるものです。住み慣れてしまえば何ということもないのですけれど、何かひとつの避けられない事柄がクリティカルに「無理」という場合もあるんですよね。

例えば「カメムシがめっちゃ多い」とか、「冬場の運転が必須」とか。場所によっては「近所付き合い」みたいなものも条件になってくるのかもしれませんが、これは都会だろうが田舎だろうがどこでもあり得ることなので「住む場所による」という感じ。

いずれ冬場の凍結路面の運転については、「そもそも凍っている時には絶対走らない」か、「凍結路面での運転のコツを覚える」かのどちらかです。一度雪が積もってしまえば寧ろ滑らないので安心ですけれど、昼間に雨だったり雪解けしたりして濡れた路面が夜から朝にかけてスケートリンクのように凍るのが最も危険。

そしてこれは冬の始まりと終わりの季節の変わり目に多くなるので、その切り替わりの時期にたまにある危険な数日間だけ気をつければ何とかなるという考えもありと言えばあり。ただどうしても1年に1〜2度は命の危険を感じるくらいの路面状況を走らなければならないことがあるのものなので、運転のコツくらいはやはり覚えておいた方が良いですね。

単純な話をすると「スピードを出さない」「後ろから慣れた車が来たら追い越させる」「急なブレーキ・アクセルをせずに転がすように運転する」といったことだけでも大分違います。田舎道で交通量が多くない場所で凍結路面を走る際には、心配なら後ろから来た車は全部追い越させて、自分はとにかくゆっくり走るとかね。皆そういうのには理解がありますから、恥ずかしがらないでOK。

街なかでそのような状況になった時には、場合によっては無理せず駐車場に車を停めてタクシーやバスなどでその日は帰ってしまうということも。駐車場代はかかりますが地方都市だと駅近くに一晩停めても700円〜1,500円程度だったりもしますし、無理して事故るよりはマシです。

移住・定住的な視点からは地吹雪体験よりも凍結路面体験の方が大事な気もしてくる。

雪が多くて地吹雪がおこる地域ではそれを逆手に取って「地吹雪体験」を観光メニューにしていたりもしますよね。確かにあの体験は雪のない地域で暮らしている方にとっては非日常そのものでしょうから、日常的に悩まされておらずピンポイントの体験なら楽しいと感じるかもしれません。

その一方で、もし移住・定住の文脈で地域の冬を体験するというのであれば、極々日常的な「路面凍結運転」や「雪かき」などを事前に体験するということの方が実用的で大切にも思えてきます。まぁそもそも「冬の運転したくない」とか「雪かき面倒」という感覚で「北国には住みたくないな」と感じる方も少なくないのかもしれませんけれどね。

働き方や暮らし方をいくらか選びやすい時代になってきている中で、北国での生活の大変さも知りつつ、それでもその場所に住み生きていく魅力を伝えていくということは地元民にとっての努力義務のように感じます。

日本の総人口は既に減り始めている局面ですから同じ国の中で横移動しても全体としてはどうしようもないという前提はありますけれど、それでも地方で生きる価値を知って移住・定住してくれる方が少しでも増えて欲しいなという思いはありますから。

地方の今後という意味では、定年が近い世代の感じ方よりも30代半ばの私たちくらいの世代の方が危機感を強く感じていたりもするかもしれません。自分自身は逃げ切りもできませんし、子ども世代が社会に出るまでにまだ15〜20年くらいあるわけで、その頃にまだ現役である自分たちが受け入れ側としてどのような社会を作っていられるのか。

30代半ばにもなると社会でも裁量権を持って引っ張っていく立場になる時期ですから、その責任というものも感じるわけで。

まとめ

北東北の冬は長い上に交流人口もがくんと減るんですよ。暖かい地域に住んでいる方にとっては車移動が必須となるのは辛いということもあるでしょうし、秋祭りなどが一通り終わる11月末を過ぎると、春先までは本当に静かになります。

年数回のピンポイントの観光集客で何とか1年分をもたせているという場所もあるくらいなので、これは本気で策を考えていかないと先細りが止まらないでしょうね。と言っても解決するのは簡単なことではありませんが。

私自身の個人事業主としての年度締めもこの年末で終わります。開業から7期目に入るわけですけれど、この冬の間にまた色々と次のことを考えていこうと思います。ではまた。

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