働き方

【子育てと働き方】育児において父親が力を発揮できるのは2歳からではなく「妊娠中からずっと」。【生後11ヶ月】

ちょっと前に「育児で、父親が力を発揮できるのは2歳からではないかと思う。」というツイートが議論になっていたのを目にしたのですが、個人的にはこれには同意できなくて、妊娠している時期も含めて何歳という括り無しに父親が育児でやるべきことは多いと感じます。

現時点の私の感覚と考えを記録しておこうかなと。

というか「父親」とか「母親」という分け方がそもそも感覚的に時代に合わないと思うんですよね。父親も母親もシンプルに「親」であるわけで、夫婦として育児をしていくという関係性として対等なのではないかなと。

もちろん子どもを身ごもってお腹の中で産まれるまで育てることは母親にしかできませんし、母乳を直接飲ませるのも母親にしかできません。これは生き物としての身体構造の違いですから仕方がないところ。

しかしそれをもって「母親にしかできないことがあるから父親の役割は2歳になるまでは発揮できない」ということにはなりませんよね。母乳にしたってミルクだとか哺乳瓶だとかであげることもできますし。

私は嫁さんの妊娠期間から出産後の今の段階までほぼ育休生活を続けて来ましたが、父親として家庭内における育児の役割がないと感じたことは一度もありません。様々な面で母親のサポートも必要ですし、育児についても基本的には夫婦間には差がないものだと考えます。

件のツイートを発信された方が昭和50年生まれということで私と10歳も差が無いということが微妙なところですが、世代的には今の40代より上と30代以下では育児の捉え方が異なるということもあるのかもしれません。もちろん上の世代でも父親として育児に全面的に関わってきた方もいるとは思いますが、割合としては世代間のギャップがあることは確かだと思います。

実際にこの1年間、個人事業主・フリーランスとしてほぼ育休生活をしている中で、「子どもが産まれたので育休中です」と言っても全く理解されないということもかなりありました。そういう場合、「え、なんで?」「でも仕事しても大丈夫でしょ?」という反応をするのは100%、40代以降の世代だったんですよね。

30代半ばの自分と近い世代かそれより若い世代でも2〜3割程度は理解してくれない感じもありますが、7〜8割は「そりゃ今はそういう時代だよね」という反応です。20代以下と具体的な育児の話をする機会はあまりありませんのでサンプル数としては少ないものの、ワーク・ライフ・バランスの考え方については明らかに世代差があるという印象。

ちなみに自分の親や祖父母でさえ「育休=働かずサボっている」という認識に近い反応をされることがあります。育休期間に我が子の顔を見に来て私が自宅に入ると「今日は働いていないのか」「それで大丈夫なのか」という感じで。子どもが産まれてから1年間は仕事をせずに育休生活をするという感覚自体が無いのだと思います。そしてこれはしょうがないことなのかなと。

誰しもが自分が生きてきた時代のやり方を考え方の絶対的な基準にしてしまいがちですからね。ただそれが今の時代としてはちょうど「経営者・上司と部下・労働者の働き方に対する考え方の相違」になってしまっているのだろうなと。

上の立場からすれば「自分たちはこれでやってきたわけで、しかもそれによって生活を成り立たせてきたわけだから方法論としては間違っていない。文句を言うな。」となるだろうし、下の立場からすれば「バブル期とかの良かった時代とは違うし、考え方が古すぎる。そもそも労基法違反でブラックだ。」となるでしょう。

今の時代として「正しい」のは労基法を当たり前に遵守する「ホワイトな働き方」であるわけで、男女問わず育児にしっかりと向き合うのが当然の流れ。その前提で父親であっても「育休を取得する」のは普通なことであって欲しいなと感じます。

このことは父親の育児参加が決して2歳以降などということにはならないという意味でもあります。寧ろ保育園・幼稚園に入る以前の新生児期から乳幼児期こそ家庭で育児をする時間が長くなりますから「夫婦ともに親としての役割」が大きいのではないでしょうか。

我が子は生後11ヶ月ですが、新生児期から今までは24時間体制でほぼ夫婦揃って育児に取り組んでこれたことはベストな方法だったと感じます。またそのことが結果として自分自身の人生経験を豊かにすることにもつながっていますし、今後の仕事や働き方に対しても良い意味で大きな影響を与えてくれるだろうなと。

尚、来月1歳になると同時に嫁さんは仕事復帰の予定になっています。私も個人事業主として本格的に仕事を再開というか入れ始めるかどうかというところですけれど、保育園の待機児童状態でもあるので、保育園入園ができるまでは私だけでもこのまま育休生活を続ける必要があるかなとも考えているところです。

生活を続けるための家計的な準備は余裕を持ってしているので、個人事業主としての無収入期間が長くなるとしても育児最優先での判断をしていきたいんですよね。

いずれにせよ父親が育児で力を発揮できるのは産まれる前からずっとというか「常時」というのが私の考えです。おそらく今の時代の30代以下の世代はほぼ同じ感覚であるとは思いつつ、社会的に力のある上の世代がこの感覚でないことが多いかもしれないというのは考えさせられます。

だからこそ子育てをしながらどのように働いていくのかというモデルケースとして色々と試していきたいなというところです。

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