働き方

確定申告の準備で溜まっていたレシートをfreeeにやっと入力しましたよ。

確定申告は年末までにある程度は準備済ませましょう。

2018年も1ヶ月を切りましたね。個人事業主の事業年度は1〜12月で固定で、翌年の2〜3月に「確定申告」をすることになります。人によっては何だかんだで年越してしまって3月ぎりぎりになってしまう場合もあるかと思いますが、12月中にできる限り作業済ませておきましょう。

理由としては事業年度の着地額を把握しておくということもありますし、消費税課税事業者となるかどうかというラインを確認して必要な申告処理の確認をしておくということもあります。しっかりと経営状況を把握することで、消費税についても簡易課税がよいか本則課税がよいのかを早めに判断しておくことです。

このあたり地元の税務署に直接相談して聞いたことがあるんですが、その時の担当者曰く、税務署の立場としては「必要以上の税金は払う必要はない」という立場だそうです。当然ですが「必要な額を『ぴったり』払ってね。余計に払う必要はないよ。」ということですね(もちろん必要な額より少なく払うのはNGですよ)。そうすると「節税」の範囲で税的に有利な方法をちゃんと選んで対策していくということが大切になります。

あとは例えば年またぎで必要になる備品などがあったりする場合、12月に購入するか1月に購入するかでどちらが経理上よいのかを判断したり、「ふるさと納税」についても12月中の支払い完了分が対象ですからその額を積算して活用するか決めたりもしましょう。

開業時から5年使ってるのがクラウド会計「freee」

ということで私も自分の事業経理の取りまとめに入ったわけです。確定申告用の会計についてはクラウド会計ソフトの「freee(フリー)」を独立後から5年間ずっと使っています。これ系のソフトは体験してみてからUIとか使いやすさとか個人の好みで選べば良いですが、一度使い始めると年数が経てば経つほど後で変更するのも作業大変だと思うのでこれと決めたら使い続ける気持ちでいきましょう。


↑バナーでは「無料」となっていて、確かに無料でも最低限のお試しはできますけれど機能が少ないです。ここでは個人事業主としてちゃんと経営している前提として説明は有料版ベースにします。選べるプランは後述します。

「freee」は私が独立した少し前に開発・サービス提供開始されていたクラウド会計ソフトです。あれから5年経った今はクラウド会計ソフトは選択肢が多くなりましたが、当時は機能的な部分やサービス含めて結構チャレンジングなサービスだなと思った記憶があります。PC環境にほぼ縛られないクラウドでの管理がしたかったことと、個人事業主にとって結構面倒な部分を可能な限り自動化してくれる内容だったので「freee」を選びました。

「freee」の特徴について、公式サイトの説明も引用しながら簡単にご説明します。私の使い方だとすべての機能が必要というわけでもありませんので、5年使った実感としての補足もつけますね。経験としては「freee」だけ使い続けていて他の会計ソフトは使った経験がありませんので「freee」以外の会計ソフトでも共通部分があるかもしれませんが、ゴリ押しする意図もないのでご参考ということで読んでいただければ。

「freee」は確定申告が本当に超簡単です。青色申告もね。

「freee」で最も助かっているというかこれのために使っているというのが「確定申告」の書類作成です。月ごとの収支の入力が終わっていると、あとはメニューで「確定申告書類の作成」を選ぶと下記のようなフローチャート画面になります。

Q&Aで確定申告書類ができるのは「ほぼ」本当。

公式の説明では「質問に答えていくだけで簡単に確定申告の書類ができます」とありますが、Q&A形式になっているのは「基本」と「収支」の部分です。「確認」の画面では実際の申告書類が数字が入った状態で表示されますので、あとは必要に応じて一部手入力する感じですね。

上の画像は私のアカウントで確定申告画面にしたもので「基本」が「98%」となっていますね。基本情報は事業所情報などですから毎年ほぼかわらないので、一度入力してしまえば2年目以降は自動で入力された状態から始まります。

白色申告にしている方はソフト任せで青色申告にするべき。

ちなみに白色申告している方もいらっしゃるかもしれませんが、「freee」だと青色申告にも対応していてほぼ自動で書類作ってくれまして特に難しいこともないので、少しでも節税したい方は青色申告にしてしまうのをおすすめします。これは「freee」に限ったことではありませんが、青色申告にしてもストレスなく書類を作れるのは会計ソフトを導入するメリットです。節税額の方が大きいですよ。

申告書の提出方法は「郵送」がおすすめ。

確定申告の提出方法も選ぶことができます。毎年確定申告の時期になると書類が送られてきますよね。でも「freee」だとその紙書類は使いません。入力後にPDFが出力されますからそれを印刷して、あとは必要書類を貼り付けて出すだけです。私は毎年「郵送」で提出していて、これまでは特に問題もありません。心配な方は税務署で提出でも良いでしょうね。ちなみに電子申告はMacでやろうとすると対応デバイスの関係で追加費用かかるし面倒だったのでまだやったことありません。



freeeはUIの改善が継続的にされていて経理作業が楽。

銀行口座やクレジットカードとの自動同期だとか、その内容から自動判別して仕訳を仮入力してくれているとか、使いやすさへの追求はしっかりとされています。他のクラウド会計ソフトでも同じ部分はあると思いますが。

銀行口座の自動同期は銀行側のサービス利用登録が必要。

個人的には「銀行口座」は自動同期していません。

これには理由があって、まず前提として「freee」で自動同期させるには、銀行側のインターネットバンキングサービスを利用していることが必要です。

そして私は地元の地銀をメインバンクにしているのですが、個人事業主の場合「事業用口座」で開設する必要があると説明されたのでそれ信じて開設したんですよ。事業用口座といっても屋号はつけられないとのことで個人名の口座です。で、事業用口座ってインターネットバンキング使おうとすると月数千円払わないとならないと後からわかったんです。

これちょっとした罠でして、後でとあるスタッフの起業に際して問い合わせたときには「個人事業主でも個人口座でOK」って説明されたんです。個人口座だと、インターネットバンキングは「タダ」で使えると。だったら個人口座にしときゃよかったじゃないかって話ですよね。月千円程度ならまぁ考えますが、同期のためだけに年間数万払うのも合わないなということで手入力しています。

クレジットカード同期はAMEX対応で改善されて文句なし。

クレジットカードは地銀のVISAと、事業用のAMEXを同期させています。数年前は一部対応していないクレジットカードがあったのでクレジットカード会社からcsvファイルをダウンロードして「freee」に月イチで読み込ませていましたが、今はその必要もなし。快適です。

レシート入力はスマホ撮影対応だけれど、今は結局手入力。

レシートをスマホアプリで撮影すると自動でOCRで読み込まれて入力されるという便利機能があります。これ毎日数枚ずつ登録するなら便利だと思うのですが、私の場合はある程度まとめて一括で登録するので、スマホだと余計に時間かかるので手入力しています。スマホ撮影した場合、写真撮ったあとに「OCR読み込み中…」みたいになって、読み込んだあとも金額とかは入っていますが仕訳とか自分で入れることになるんですよ。するとPCで打ち込んだほうが圧倒的に早い。AIの精度とスピードが上がってくれば使うようになっていくかもしれません。

請求書発行までできるけれど、これも使わずExcel管理。

「freee」の機能として「請求書発行」までできるので便利です。知人で「freee」使っている人は活用していますね。ただ私の場合は見積書・請求書は開業時からエクセルで管理しているので、まだこの機能使っていません。見積・請求情報は年毎の案件整理と紐付けていることもあってオフラインでも検索できるようにしておきたいという意味もあります。



「freee」のプランは明確。料金改定時は迷ったけれど。

「freee」の料金プランは明確です。個人事業主でもフリーランス的な働き方であれば、細かい機能差はありますが「消費税申告が必要かどうか」のみで決めて問題ありません。「領収書の画像ファイルの保存」にも大きな差がありますが、手打ち・紙保存でも特に問題はないので(個人的に使っていないということもありますが)あまり気にしなくても良いですし、他の機能も事業規模が大きくなければなくても問題ないものです。

1)スタータープラン ← 消費税課税事業者ではない場合

2)スタンダードプラン ← 消費税課税事業者である場合

3)プレミアムプラン ← 通常の個人事業主レベルでは必要なし

消費税課税事業者ではない場合には「スタータープラン」でも十分です。消費税課税事業者であれば消費税申告機能が必要なので「スタンダードプラン」にしましょう。これだけで料金が倍になりますけれど、消費税申告必要ということは売上1,000万円を超えるわけで事業の分析には役立つ他の機能もついてきます。

この「freee」、1〜2年前に料金改定があったんですよ。それまでは今の「スタンダードプラン」にほぼ相当するのが「標準プラン」という名前で、料金が今の「スタータープラン」と同じだったんです。消費税申告機能もありましたし、月980円で使っていたおそらく多くの事業者は「やられた!」と感じたと思います。安めで囲い込んだら値上げってやつですね。

料金改定直前に年間契約で料金を払うことで切り替え時期からギリギリ1年間は「標準プラン」を使い続けることができたのですが、その時期も過ぎたので今は「スタータープラン」か「スタンダードプラン」に振り分けられたか、別のサービスに切り替えた方もいるかもしれません。

年度によって消費税申告が必要かどうかが変わる場合もあるかと思うので、それに合わせてプラン変えていけば良いですね。

まとめ

ということで「freee」のご紹介でした。一応公式HPで発表されているデータ表を引用しておきますね。多少は数字のマジックもあるかもしれませんが、個人的に長く使っているソフトとしては十分満足しています。

まぁこういうのは最初に使ったソフトに体と頭が慣れるものかもしれません。とはいえ白色申告から青色申告に簡単にシフトしたい方、確定申告を楽にしたい方、日々の経理管理をシンプルにしながら分析もしたい方、「freee」はおすすめですよ。

確定申告が楽ってのが一番です。



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