GR III

【GRIII】ファームウェアアップデート(ver.1.10)はImage Sync接続対応と暗所・低コントラスト時のAF改善など。

GRIII ファームウェアバージョンアップver.1.10

GRIIIのファームウェアアップデート(ver.1.10)が来ましたね。

RICOH公式サイト 「RICOH GR IIIファームウェア バージョン1.10」

GRIII ファームウェア ver.1.10の変更内容

変更内容は以下の通り。

変更内容 《バージョン1.10》
  • 暗所・低コントラスト時のAF性能を改善しました。
  • Image Syncの接続に対応しました。
    ※ Image Sync バージョン(2.0.4)以降でご使用ください。
    ※ Image Sync バージョン(2.0.4)では、無線LAN接続による画像閲覧、画像転送のみが可能です。
  • 全体的な動作の安定性を向上しました。

バージョンアップの方法としては、簡単にまとめると以下の通り。

  1. RICOH公式サイトからファームウェアファイルをパソコンにダウンロードします。
      RICOH公式サイト 「RICOH GR IIIファームウェア バージョン1.10」
  2. ダウンロードした「gr3_v110.zip」という圧縮ファイルを解凍します。
  3. 解凍してできた「fwdc239b.bin」というファイルを更新用SDカードに入れます。
      ・SDカードは32MB以上とありますが、圧縮ファイルが25.7MB、
       解凍後ファイルが28.4MBであるためです。
      ・SDカードはGRIIIでフォーマットしたものを使い、
       解凍後ファイルはルートディレクトリに入れます。
       →SDカードのフォルダをクリックして、
    一番最初に開くところ(一番上の階層)です。
  4. GRIIIの電源をオフにしてから、上記SDカードをGRIIIに挿します。
  5. GRIII背面の「MENUボタン」を押しながら電源をオンにします。
  6. 「カメラのファームウェアアップデートを行います」と画面に表示されるので、「実行」を選んでOKボタンを押します。
  7. そのまま待って「アップデートが完了しました」と表示されれば完了です。GRIIIの電源をオフにして、SDカードを撮影用のものに入れ替えます。

更新に使ったSDカードをそのまま撮影に使いたい場合には、改めてGRIIIでフォーマットし直して更新ファイルを消去してから使うように公式では推奨されていますので参考まで。

GRIII ファームウェア ver.1.10を適用してみた

実際に手元のGRIIIにファームウェアver.1.10を適用してみたので感想などを。

暗所・低コントラスト時のAF性能を改善

GRIIIは撮影条件があまり良くない場合のAFが迷う傾向にあるように感じていました。マクロもそうですね。ネット上でも同じような声が結構聞かれるので、ソフトウェア的に改善したということなのかな。

個人的には「補助光」をあまり使いたくないのですが、夕方くらいで少しでも暗めになるとAFが迷って撮影機会を逃すこともありましたから今は補助光をオンにしています。それでも迷う傾向にあるなという印象だったり。寝ている子どもを撮影する場合などには緑色の補助光で起こしてしまうことがないようにしたいのが本音ではありますね。

ver.1.10に更新後に暗所のマクロで何枚かAF挙動の確認のために撮影してみました。

GRIII ファームウェアアップデート ver.1.10

半透明のガラス面を斜めから撮影。白い明かりは後ろからの反射ではなくガラス奥の光源によるものです。これまでのGRIIIだとAF迷いやすい条件かと思いますが、更新後はそれほど迷わずにタッチフォーカスで指定した場所に合焦しました。画面内で何箇所かタッチしてフォーカスポイントを変えてみましたが感触は良いですね。

更新前と完全に条件揃えて比較しているわけではありませんので感覚値に過ぎないというのはご了承ください。

公式スマホアプリ「Image Sync」の接続に対応

私はiPhoneを使っているのでiOSアプリの「Image Sync」を入れていますが、これまでは「対応機種」にGRIIIが入っていなかったので、Wi-Fi設定して接続しようとしても使えませんでした。

それが本日(2019.4.23)のアップデートでImage SyncがGRIIIに対応しましたので、一応GRIIIと接続できるようにはなっています。

「一応」とつけたのは、今回のImage Syncのアップデート内容が以下の内容に限られるからです。

Image Syncアップデート内容

V2.0.4で対応した項目: 「RICOH GRIII」に対応
・無線LAN接続による画像閲覧、画像転送のみが可能。

これだけなんですね。

ちなみに今後の対応予定としては以下の機能が示されています。

・リモート撮影機能
・Bluetooth接続
・カメラからの転送予約、カメラ電源オフからの画像閲覧
・日時動機
・位置情報送信

アプリ更新のメッセージの最後に「大変ご不便をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。」という記載がありますので、公式としても予定よりもかなりリリースが遅れているという認識なのだと思われます。

実際にアプリも更新してGRIIIと接続してみましたが、できるようになったのは確かに「画像閲覧」「画像転送」のみ。

GRIIIから直接iPhoneに画像転送できるのは出先で画像アップしたい場合には便利ではありますが、今の所はSDカードをMacに直挿しで取り込んでいるので、この方法を切り替えるかは微妙なところ。

というのもMacでもアプリでも「取り込み済み」の画像にはチェックが入るものの、双方に互換性はないじゃないですか。つまりMacで既に取り込んだ画像もアプリでは「まだ取り込んでいない画像」として表示されますし、その逆も然りです。

すると「接続して未転送画像をまとめてボタン一つで取り込み」ということをしたい場合に面倒なことになるわけで。重複しないように手動チェックしていくのも大変だったりしますよね。

ということで今回のアップデートではImage SyncがGRIIIに対応したものの、個人的にはそれほど使わないかなと思います。

おそらくGRIIIユーザーが一番待ち望んでいるのは「今後の対応予定」に入っているものばかりですよね。リモート撮影機能とか。

公式としては諸事情あってのこの中途半端な更新なのかなと想像するのですがどうなんでしょうね。開発遅れているけれどGW前には何かしらアップデートしないと流石に厳しいという話になって、取り急ぎ「画像閲覧・転送機能」のみ対応させたような。

予定されている機能もできるだけ早めに実装されると良いですね。GWには間に合わないのかもしれませんけれど。

まとめ

ということでGRIIIのファームウェアアップデートについてでした。暗所・低コントラスト時のAF性能についてはもう少し色々と撮影しながら確かめていきますが、細かい検証どうこうよりも感覚として撮影ストレスが減っていれば良しという感じですね。スナップシューターだからこそ撮りたいときにできるだけ機械側で迷わずに写真に残せるということが重要になってきますので。

アプリについては現段階では無理に使わなくても良いかなという印象です。GRIIIだけでもタッチパネルでプレビューしやすくなっていますし。ご参考まで。

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