グルメ

母がかつて曾祖母が作ってくれていたという伝統的な冬至の料理を持ってきた話。

昨日になりますが12月22日は冬至でした。

昼間に私の実家の母から連絡があって「冬至だからお団子作ったので持っていってもよいか」とのこと。

「お団子?」と思いながら夫婦で待っていると(家が車で10分程の距離なのです)、普通にお皿にラップかけたくらいにして母が料理を持ってやってきました。

持ってきたのは「かぼちゃ&あんこ&団子」みたいなもの。正式名称はわかりません。団子は団子粉で作った、いわゆるこちらの地方で「へっちょこ団子」というやつと同じカタチのものでした。赤血球みたいな形ですね。普通はみたらしにして食べるんですよ。この団子にあまり甘くないあんことかぼちゃを和えた一品で、ずっと昔に曾祖母が毎年作っていた料理だそうで。

母の家系は元をたどると雫石のとある神社の末裔でして、その関係もあってか曾祖母に育てられた代までは非常に躾も厳しく、四季の歳時・年中行事を非常に大切にしてきたそう(私が産まれた頃には既に曾祖母は亡くなっていました)。

この曾祖母はとても料理がうまく、その孫である母は4兄妹(兄・姉・母・弟)の中でも最も曾祖母の味を受け継いでいるそうで、昔から料理好きなのは我々3兄弟(私・弟・妹)も良く知っています。一時期、実家を改装して7年くらい家庭料理を出す店をしていたこともあるくらいです。

ただ今回持ってきた「かぼちゃあん団子」はあまり食べた記憶がないんですよね。それを母に聞いてみると「確かに家ではあまり出していなかったのだけれど、ふと昔よく曾祖母が作って家族で食べていたことを思い出したので作ってみた」と。味の再現はおそらく完璧に近いと思われ、うちに来る前に祖父母宅(母の実家)にも寄って食べさせてきたところ、祖母が泣いて喜んでいたとか。

素朴な味で美味しかったです。

今の時代、ほとんど季節も歳時も関係なく年中好きなものを食べられますから、こういう習慣って中々やらなかったりしますよね。特に2世帯で住んでいるとかじゃなくて核家族だと昔の習慣を継承する機会も少ないでしょう。うちもそうです。

でも大切だなぁと感じました。

いずれ産まれてくる我が子にも、代々受け継がれてきた味とかレシピを家族のエピソードとともに伝えられたら素敵だなと。

実家から受け継ぐものがまだまだありそうだなと思った平成最後の冬至です。

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