仕事

必ずしも完璧ではない個人個人のチームをまとめる場合のディレクションの役割について。

ひと一人ができることって限られます。スキルセットもそうだし、得意苦手レベルの話でもそうです。コミュニケーションを取るのが抜群にうまい人もいれば、人と話すのは苦手でも情報を整理したりアイディアを出すのは抜群にうまい人もいます。それら全てを兼ね備えている人というのは基本的にはいないものです。

一つの仕事をプロジェクトとして進める際、スタッフをどのように組み合わせるのかというスタッフィングの問題が出てきます。社内でチームを組む場合には必然的に選択肢が限られてきてしまいますが、フリーとしてディレクションする際には自由度が高い中でのチーム構成を検討することができるとともに、成果を上げるための重要な要素になります。

企画ディレクションを担う仕事を数年してきてわかるのは、個人個人での評価の高さと、その組み合わせにおける成果の高さについては単純な足し算引き算ではないということです。誰にだって苦手な部分はあるもので、特に競争意識のある人間関係の間ではそのマイナスポイントのみが愚痴だったり批判だったりの対象として取り沙汰されがちです。

しかし、自分がそのチームをまとめる立場にいるときには、個人個人のプラスポイントのみを見て足し合わせ、掛け合わせることを大前提に積算します。その上で、各個人や組み合わせで出てくるマイナスポイントを自分自身がフォローするのです。繰り返しになりますが100%の超人は基本的にはいません。おそらく誰もがどこか素人っぽさを自覚しながら、それでも自分が信じている判断の元に仕事に立ち向かっています。

その個人個人をチームとしてまとめて一つのプロジェクトを完遂するためには、役割としてのフォロー・サポートスタッフが必要なのです。それは必ずどこかに空き続ける無数の穴を補修・補強し続ける作業です。地味で、業務報告書にも載らず、結果として何もなかったことになるのが成功であるというある意味「誰にも評価されない」「気づかれない」役割ですが、パフォーマンスの最大化を目指すのであればいなければならない役割です。

もしあなたが企画、ディレクション、プロデュース的な役割を持って独立してフリーランスとして社会の役に立ちたいと考えるのであれば、この点については基本的な姿勢として常に意識してほしいなと感じます。仕事って適当にやろうと思えばどこまでも適当にできるものです。でも、何かしらの信念や理想を持って何かを実現しようとするなら、腹を括ってこの繊細で難しい役割を担うことが必要です。短期的、表面的、大概的な評価は気にしないことですね。下手すると誰にも気付かれないので。そして謙虚でいることがコツです。自分は何もしていないよという風を装って、パズルの1ピース1ピースをはめていくのです。

慣れるまでは難しくてストレスも溜まりがちですけれど、これできる人材を今後は長い目で育てたいなと考えています。1からスタートで5年かかるかな。

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