GR III

【レビュー】RICOH GR III が届いたので開封&ファーストインプレッション! やっぱりこれが待ち望んだGRだった!

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2019年3月15日発売。待ちに待ったRICOH GR IIIが発売当日に届きましたので早速開封&ファーストインプレッションのレビューを。

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RICOH GR III の出荷通知来た!タイトルのままなのですが本日2019年3月14日16:09に「RICOH GR III」の出荷通知メールが届きました! https...

RICOH GR III 開封

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リコーの公式ウェブストアで購入したので今日届くか明日になるか気になっていたのですが、昨日出荷通知が来て翌日となる本日(発売日当日)に無事到着。保証書などとともに丁寧にRICOHのダンボールに梱包されてきました。ダンボールを開けるとGR IIIの箱。以前のGRシリーズってブラックがイメージカラーだったと記憶しているのですが、GR IIIはブラックではなくグレーになっているんですね。

GR IIIの箱の中身は上・中・下段の3段構造

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GR IIIの箱を開けてみると上段にはプチプチの袋。

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袋の中身は説明書や限定カラー(先着6000台)の青いリングなど。リングは個人的に黒のままが良いのでしまっておきます。赤だったら装着したかったが使うことないかもしれないなこれ。手に入れた皆さんはこういうのって使う派でしょうか。

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上段の蓋になっているボール紙を外すと中段に「GR III本体」「バッテリーDB-110」「ストラップ」が入っています。パッケージ自体はそっけないというか普通。最近の海外製の商品はパッケージを開封する際の体験までかなり気を使ってブランディングしていますが、日本の製品はなかなかそういう方向にはいきませんよね。

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中段のダンボールを外すと、下段には充電器ケーブルセット。パーツが3つに分かれています。

GR III本体と同梱アクセサリー

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ということで中段・下段の同梱物を並べてみるとこんな感じ。バッテリーチャージャー「BJ-11」は同梱していないので、バッテリーをいくつか持ち歩いて使いたい場合には別途用意するひつようがあります。ストラップは取り敢えず程度のシンプルなもの。私はピークデザインのアンカーリンクスを付けますので使わないかな。

GR III専用ACアダプターの作りについて

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充電器については組み立て式になっています。これサードパーティー製でよくある海外のコンセントで使う場合には差し替えるタイプの作りですね。

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組み立てるとこんな感じ。

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更にケーブルまで組み立てるとこんな感じ。USBケーブルが挿さっている部分が「途中までしか挿さっていないのでは?」という風に見えますがこれで奥まで挿した状態です。正直かなりチープな作りですが本体にできるだけコストかけるために充電器はコストを削減したのだろうなと推測。充電できればOKなのでそれはそれで良し。

GR III 本体外観チェック

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そして本体。とにかくサイズと質感が良い! GRシリーズの風格がしっかりと継承されています。そしてGRと比べて小さくてコンパクト! GRD IIIも持っているのですがそっちに近いですね。この記事の少し後の方でサイズ比較します。リングはやっぱり黒のままが硬派で良いな。

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本体上面。フラッシュが内蔵されていないのでアクセサリーシューが結構大切になってきますね。フラッシュとファインダーを一緒に使うことはできませんが。ちょっと驚いたのが「アクセサリーシューがあまり出っ張っていない」こと。GRD IIIもGRも1mmくらいは凸になっていたのですが、GR IIIはほぼ平らです。これデザイナーさんがかなりこだわったのでは。

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背面。液晶はタッチパネルになって大型化したように見えますが、液晶内側のベゼルというか黒枠が結構太いので実際に画面として使われる部分はGRとそれほど変わらないように見えます。ボタン配置はGRD IIIのようにシンプルに戻りましたね。これも後ほど比較。

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本体を背面から見て左側面。動画撮影モードの切替ボタン。あとWi-Fiアイコンもついていますね。右側面には充電ケーブルを挿す端子以外は特にないので写真は割愛。

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本体下面。三脚穴とバッテリー&SDカードスロット。GRで使い慣れた構造です。

GR IIIの新型バッテリー「DB-110」を旧型バッテリー「DB-65」及び互換バッテリー「SIGMA BP-41」と比較

さて、GR II以前のGR・GRDシリーズでは長らく使われ続けてきたバッテリー「DB-65」がGR IIIでは新しくなったために使えなくなりました。サイズ感など比較してみます。

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真ん中がRICOH純正バッテリー「DB-65」、左がその互換バッテリー「SIGMA BP-41」、右が今回の新型純正バッテリー「DB-110」。最初の2つは基本的に同じサイズなのは当然ですが、「DB-110」は丸みをおびて少し小さくなったように見えます。

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並べ方を変えてみました。幅はほぼ同じ、高さが少し短くなっていますね。表示を見ていただくとわかるのですが旧型は「1250mAh 4.5Wh」、新型は「1350mAh 4.9Wh」と容量は少しだけアップしていることがわかります(スペック表を見ると撮影可能枚数は少なくなっているのですが)。

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端子がある面が見えるように重ねてみると「DB-110」は少しだけ高さが短くなっているのですが、丸みをおびているので余計に小さく見えるようです。電池持ちはしばらく使ってみて確認ですね。

手持ちのGR系機種とサイズ・外観比較してみた

「GR III」と今持っている「GR」「GRD III」「R1(フィルムカメラ)」を並べてみました。左上から時計回りに「GR」「GR III」「GRD III」「R1」です。

「R1」はGRシリーズではありません(GRシリーズの初代は「GR1」)が、「RICOHのコンパクトカメラの原点」として並べておきます(個人的に好きなカメラということもあり)。

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こうやって見ると高さはみなほとんど同じですが、「GR」は「R1」と同じくらいだったのに対して「GR III」は「GRD III」とほぼ同じ位に仕上げられています。

これちょっとした違いと思われるかもしれませんがとてつもなく大きな進化です。センサーサイズがGRDシリーズでは1/1.75インチだったのに対して、GRシリーズではAPS-Cサイズになり、その分本体サイズが大型化しました。それがGR IIIでは機能面が大幅にアップしたにもかかわらず本体サイズがGRDシリーズに戻っているということですから。

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4機種を上面から見てみましょう。GRD IIIとGR IIIは前面を比較すると同じくらいのサイズ感に見えるものの、かなり厚みが違うことがわかります。特にグリップ部あたりがわかりやすいかもしれません。見方を変えると厚みはGRのまま横幅をGRDシリーズに原点回帰させたと言っても良いのかもしれませんね。面白いのが「シャッターボタン」がR1からほぼ変わっていないこと。これも設計思想なのかなと。

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発売前に話題になった「ボタン配置」。左から「GRD III」「GR III」「GR」。こうやって見ると「GRD III」と「GR」のいいとこ取りが「GR III」のように感じられます。GRシリーズはカスタマイズ前提だと考えているので「そもそもどこにボタンが配置されているのか」ということが大事ですよね。個人的には露出補正にかなり便利に使っていた「プラスマイナス」ボタン(上の画像だと「GRD III」「GR」の本体右下にある長方形のボタン)が「GR III」ではなくなってしまったのが気になっていましたので今後操作検証していきます。

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手前から「GRD III」「GR III」「GR」。「GR III」の再生ボタンがその位置なんだろうかという気もしますが、これも練られた配置だとは思うので今後使ってみて検証です。まぁこういうのは結局「慣れ」だったりします。前の使い慣れた機種の操作が身体に染み付いていると「使いにくい」と最初は感じてしまいがちなんですよね。タッチパネルも搭載されましたし触った感じレスポンスもそれほど悪くないのでカスタマイズ含めて慣れていこうと。

GRD IIIで使っていたケース「GC-3」にGR IIIは入らなかった。。。

発売前は「GRD III」と「GR III」がほぼ同じサイズに見えていたので、「GRD III用のケースにGR III入るのでは」と軽く期待していまして。

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「GC-3」ですね。これに「GR III」を入れてみたんですが、結論から言うと「ちゃんとは入らなかった」です。

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前述のサイズ比較の通り「厚み」が違うので「GR III」を入れようとすると結構キツキツなんですよ。押し込めば入るのですが、上の写真の赤丸部分を見ていただくと「ボタンが閉まらない」という状態。磁石でくっつくタイプのボタンですが浮いてしまいます。

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ちなみに「GRD III」を入れた場合が上の写真。さすが純正ケースだけあってぴったりですね。入れる際も無理なく、ボタンもしっかりと磁石でくっついて閉じます。

ケースについてはあまりごちゃごちゃさせたくないので要検討。せっかくダストリダクション機能もついたし、個人的にカメラはリセールを考えずにボロボロに使い倒したいので、できれば本体そのままで持ち歩きたいくらい。今のところ液晶シートも貼っていません(これは結構指紋ついちゃうようなので貼るかもしれませんが)。

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あとストラップについては前述の通りピークデザインのアンカーリンクスをGRの時から付けていますのでGR IIIにも。ショルダーストラップをこれに付ける場合には縦に提げたいのでグリップ部分の上下にアンカーリンクスをつけています。

普段の撮影ではグリップするとこの紐とボタン部分に軽く指が引っかかるのでこのままでも使いやすいです。上は人差し指と中指の間、下は薬指と小指の間に通して持ちます。

作例とファーストインプレッション

届いたのが夜だったので身近なものしか撮影できていませんが、何もカスタマイズせずにPモードでJPG撮って出しをリサイズしたものを何枚か。主に家の中を撮ったので引きの画像は出しにくい関係でマクロ多めです。

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「DB-65」をマクロで。「GRD III」の最短撮影距離は1cm、これが「GR」は10cmまで伸びて、今回の「GR III」では6cmまで寄れるようになっています。マクロの距離感がまだGRのままで慣れなくて「あれ、ピンと合わないな」と思ったら「マクロにしていたのに離れすぎていた」ということがあります。マクロ解除するとピントが合うという。つまり思っているより「かなり寄れる」ということです。ピントの位置はタッチパネルで指定できるのですが初期設定の「オートエリアAF」のままだとちょっと億劫なのでフォーカスモードを「ピンポイントAF」にするかも。というかボタン一つで切り替えられるようにカスタマイズかな。タッチパネルに慣れた方が速いかどうかは今後検証。ちなみにISO400。

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はちみつの瓶。半透明で曲面なのでフォーカスが迷う迷う。でもボケの感じだとか透明感や光の表現についてはかなり良い。もう少し明るい時間帯に撮ってみたいところですがISO1000になっています(初期設定だとISOオートで上限がISO6400)。

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ソファーの素材感もしっかり出ていますし、手前や奥に向かってボケていく具合も良い感じ。買ったままの設定のPモードでこれですからカスタマイズのしがいがかなりありそうです。かなり暗めでISO2500ですが趣味スナップとしては常用範囲。そういえば手ぶれ補正もかかっているんだった。暗めでもそれほど手ブレ気にしないでパッと撮影できるのは楽しいですね。

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ステンレスのジョッキ。こちらもISO2500。流石に質感潰れていますがこの条件でオートでこれだけ撮れるなら十分ですね。GR IIIは夜こそ遊べるスナップシューターになるかもしれません。

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カメラを買うとほぼ必ず撮影する玄関の照明。質感の表現がとても良いと感じます。スナップだと必ずしも「高画質が最高」というわけではないので「撮れすぎるとイメージと違う」という場合もあるかもしれませんが、「これまで撮れなかったものが撮れる」というのは素晴らしいですね。ちなみに「GRD III」や「GR」もそれはそれで表現の方向性があるので楽しめるという点では今も色褪せないと考えているので、「GR III」がまだ高いなぁと感じる方は旧機種から始めるもの良いと思います。旧機種使っていても「古いとは言われない」のがGRシリーズの良さですから。

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最後の1枚は個人的にシャッター押した後にディスプレイ見て驚愕した1枚です。これも初期設定のままのPモード、ISO6400、手持ち撮影。ざらつき感はありますし今の時代のカメラは普通なのかもしれませんが、GRシリーズを長らく使ってきた立場としては「え、手持ちでこんなに夜空明るく撮れるの?! 星も写ってる?!!」という感動。屋根の質感も立体感というか空気感があってとても好きです。構図以外は何も考えずにスナップとしてパッと撮ってこれはすごい。GRD IIIはもちろん、GRではこんな簡単に撮れなかった。

これまでGRシリーズで夜景や星を撮るには2秒タイマーセットして三脚に乗せるかどこか固定できるところに置くかしてきたわけです。スナップシューターに三脚は似合わないという感覚もあって、自分の場合にはできるだけ本体のみ持ち歩いて画角に合う「置き場所」「固定場所」を見つけて撮影してきました。例えばGRで撮影した次の写真。

これは橋の手すりを三脚代わりに使いました。それがGR IIIでは手持ちでもある程度撮影できるかもしれないし、固定すればもっと表現を探れるかもしれないと考えると楽しいですよね。夜景撮影や星空撮影などをもっと試してみたくなります。

まとめ

ということで「GR III」の開封&ファーストインプレッションレビューでした。

GRシリーズは自分好みにカスタマイズしていくまで時間がかかりますから、設定を突き詰めていけば感想がまた変わるかもしれません。ただ最初の印象としては「GR IIIにはこれまでGRシリーズで待ち望んでいた機能と性能が詰め込まれている」ということと、それ故に「カメラとして最高のパートナーとなりうる」という気がします。

質実剛健な道具としてのカメラが自分の手や目となっていく感覚がGRシリーズにはあると感じていて、GR IIIは正にその過程も含めて楽しめそうだなという予感がします。ミラーレスカメラの購入も考えていたのですが、しばらくはGR IIIだけでカメラと写真楽しむ可能性が高いですね。

ちなみに過去のGRシリーズからの買い替えを迷っている方にごく個人的な考えとしてアドバイスするとすれば、「GR・GR IIは手放してGR IIIに買い替えでOK」だけれど「GRDシリーズを持っているのであればGR IIIは買い足しがベター」です。

GR IIIを持っていれば「GR・GR II」はほぼ間違いなく使わなくなります。そのくらい圧倒的に進化していて、敢えて「GR・GR II」を使う理由がありません。資金的に迷っているのであれば「GR・GR II」を売ってGR IIIを買っても後悔しないはずです。

ただし「GRDシリーズ」ならGR IIIと併用可能かなと感じます。GRDシリーズは機能的には圧倒的に劣るかもしれませんが、CCDセンサーの味であったり1cmマクロであったりとGR IIIとは別のカメラとして写真を楽しむことはできると考えるからです。売ったとしても安いということもありますが、それ以上にGRDシリーズと(GR IIIまで含めた)GRシリーズは別々の存在意義があるのではないかなと。

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あとはGR IIIの10万超えの価格をどうみるかという話があるのかもしれませんね。これについては「ある程度のレンズ1本買うと思えば安い」という感じ。ミラーレスカメラなどでレンズも揃えて様々な表現を楽しんでいくのも楽しいですが、単焦点のGR IIIを1台だけポケットに入れて散歩や旅に出るのも同じくらい楽しいはずです。10万円そこそこの金額というのは決して高いものではないというのが私の考えです。買って何枚か撮影してみれば「買ってよかった」と値段のことなど忘れてしまうのではないかなと。

さて、この週末は近場で撮影しながらGR IIIのカスタマイズしようかな。楽しみ楽しみ。

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