先日、大阪出張から帰りの新幹線で車窓から見える景色をGRIIIで撮影して、窓際にレンズが上になるようにGRIIIを置いておりまして。
出張疲れもあったのでうとうとしながら物思いにふけっていると、何か違和感のようなものがどこからか湧いてきたんですね。
視界に入る範囲でその正体を探していたところ、今回の出張でも肌身離さず持ち歩いていたGRIIIが冒頭に掲載した写真のような状態になっていることに気付きました。
…え、リングキャップどこ?!
おそらく大阪の街で落としたのと、原因はベルトに通していたソフトケース「GC-9」に違いない。
すぐに車内の席付近を探したのですが見つからず。おそらく出張中に大阪で落としてきたということなんでしょう。。
現地での打ち合わせなどでも記録写真用としてGRIIIを使ったものの、その場には他のスタッフも複数いたのでリングキャップが落ちればわかるはずなんですよね。
ということはそれ以外の移動中にGRIIIを取り出した際に外れてしまって、そのまま気付かなかったのだろうなと。
お気に入りだったGRIII用リングキャップ「GN-1」を落としたショック。
GRIIIを発売日に購入してからの約7ヶ月間、かなりの頻度で持ち出しているのですけれど、リングキャップをなくしたのは初めてのことです。
しかも元々GRIIIに付属しているブラックのリングキャップではなくて、交換用のダークグレーの「GN-1」。
この「GN-1」の色合いはかなりお気に入りで、初回限定でついてきたブルーリングよりも好みの組み合わせだったので購入後ずっと装着していました。
そもそもGRIIIの魅力のひとつとして、ロゴなどを除けば基本的にブラックで統一された質実剛健なカラーリングが挙げられます。
人によってはケースやボディスーツも邪道と考えて、飾らない素のボディのまま持ち歩くのが格好良いと感じるほどデザイン性が高いプロダクトなわけですよね。
私もどちらかというとGRIIIにはそのままのブラックが似合うなと感じていて、ケースなども基本的にはRICOH純正品のGRIII用の製品を組み合わせて使っているところ。
ただし交換リングキャップについてだけは「GN-1」の色合いが渋くてGRIIIのブラックに合うと感じたので追加購入して、GRIIIの主張しすぎない個性として気に入って使っていたのでした。
それだけに今回気付かないうちになくしてしまったのはかなりショック。
原因はGRIII専用ソフトケース「GC-9」をベルトに通して(慣れずに)使ったことかも。
今回出張中にリングキャップをなくしてしまった原因については少し思うところがありまして、GRIII専用ソフトケース「GC-9」の使い方による可能性が高いのです。
この「GC-9」はGRIII用のソフトケースです。
同じくGRIII用ソフトケースの「GC-10」が1枚皮で作られた非常に軽くて柔らかいケースであるのに対し、「GC-9」は立体的に縫製されていて固めの作りになっています。
私は両方とも所有しているのですが普段は「GC-10」を使うことが多くて、GRIIIを「GC-10」に入れた上でリュックやバッグに放り込んでいます。ショルダーストラップをつけるときも同様。
価格も「GC-9」よりも「GC-10」の方が倍まではいきませんが1.5倍ほど高くて、確かに質感も「GC-10」の方が良いんですよね。作りがシンプルなだけに旅先で使わない時にはコンパクトにしまうこともできるメリットもありますし。
それが今回の出張では敢えて「GC-9」を選びました。
理由としては「ベルトに通して終始肌身離さず身に着けてみる」ということをやってみたかったからです。「GC-9」にはベルト通しが付いているのですがこれまで使ったことがなかったんですよね。
出張中の服装だと肩からカメラを提げるのも合わないですし、移動中にいちいちリュックやバッグからカメラを取り出さなくてもさっと取り出してシャッターを切ることができるというのはスナップ撮影には最適です。
実際に大阪での移動中のスナップについては腰部分にGRIIIがいつでも準備されている状態だったので非常に楽というか安心感がありました。
ただ結局のところ、このベルトに通した「GC-9」からGRIIIを出し入れしていることがリングキャップの脱落につながったのだと思います。
上の写真を見ていただくとイメージがつきやすいかと思うのですが、「GC-9」の構造的に右側の腰あたりからGRIIIを右手で取り出す際には、
「1.まずは本体グリップ部分の上下面を右手の親指と中指で挟んで、人差し指を本体正面のグリップとリングキャップの間に引っ掛けて本体を引き出し始める」
「2.グリップ部分が引き出せたくらいで通常のシャッター時の持ち方に変えて完全に引き出す」
という2段階の流れになります(個人差はあると思いますが私の場合)。
そしてこの「2」の時というのは、親指は本体背面、人差し指は本体上面、そして中指がグリップ部分にかかる形になるんですよね。
この際、ケースの切り欠き部分の構造の関係もあって、どうしても中指がリングキャップに当たりやすくて、結果として不用意にリングキャップを回してしまう場合があるということなのかなと。
「GC-9」はGRIIIのサイズぴったりに作られていて少しきついくらいなので(しばらく使い込めば柔らかくなるかもしれませんが)、余計に引き出す動作に力が入りやすいということもあります。
ベルトで腰につけている時はどちらかというとノールックでパパッと取り出して撮影してまた戻したいという気分なので、今回は出し入れの際にリングが落ちてしまっても気付かずにそのままやり過ごしてしまった可能性が高いんですよね。
「GC-9」自体はベルト通しやカラビナ用金具がついていることでソフトケースとして使いやすい部分もありますが、きつめの設計ということもあってGRIIIの出し入れの際には気を付ける必要があるかもしれません。
GRIIIのリングキャップはとにかく外れやすいので対策が必要。
思い返してみると、GRIII購入直後に色々といじっているときにも1度リングキャップが不用意に外れて飛んで行ったことがありました。
TwitterのTLを見ていてもたまに「リングキャップなくした」とか「リングキャップ飛んでった」というツイートを見かけたりしますが、GRIIIのリングキャップはこれまでのGRシリーズの中でもかなり外れやすいですよね。
かなり軽い力でもリングが回って、それに伴ってリングが本体から正面方向に押し出される仕組みになっているので、間違って回すとそのまま吹っ飛んでいくこともあるわけです。
そしてリングキャップは約2,500円しますから、なくしたからと言ってポンポンと買い直し続けるのも結構なコストがかかるのがまた痛い。。
仮にコストに目をつぶったとしても、質実剛健なGRIIIの中で個性を出せる数少ないパーツでもあるリングキャップ自体に愛着が湧いたりもして、なくしてしまうと結構なショックでもあります。限定のリングを使っている場合などは余計にそうかもしれません。
だからこそ、GRIIIを使う上ではこの「リングキャップ脱落問題」をどうにかして解決しなければなりません。
私も自分でなくすまではこの問題を把握していたものの「自分は大丈夫だろう」と思って放置していたのですが、今回例に漏れず自宅から1,000km以上も離れた大阪の地に落としてきてしまったので対策を考えようと思います。
簡単な対策方法としては「本体とリングキャップの間に何かしらを挟んできつくする・回りにくくする」というもの。
またはリングキャップを外して他のオプションパーツをつけることは基本的にないので、細く切った両面テープで接着するなど、ある程度強めに固定させる方法でも良いかもしれませんね。
私の場合は取り敢えず手元にある耐熱テープを細く切って噛ませることでリングの回りをきつくして脱落防止効果を見ていくことにします。
まとめ
ということで早速ですが「GN-1」を買い直しました。
元々GRIIIに付属していたブラックリングや限定版のブルーリングは手元にあるのでそちらを使うこともできたのですけれど、やっぱり「GN-1」との組み合わせが好きなんですよね。
今度こそなくさないように大切に使っていこうと思います。ではまた。