今日は最近の働き方について雑記的に。2019年2月の第一子誕生に合わせて、昨年からの嫁さんの妊娠中と産後の現在にかけて、私もほぼ育休生活を続けてきました。「ほぼ」とつけているのは、私自身が会社勤めではなく個人事業主・フリーランスでであるためです。
これまでの記事にも何度か書いていますけれど、個人事業主・フリーランスは休み中の給与相当分を一定割合保証してくれる給付金制度がありませんので、「育休」と言っても「ただ自主的に休むだけ」になるんですね。もちろん休んでいる期間は仕事を入れなければ収入は完全にゼロになります。
その一方で「育休」を取るために申請などする相手もいませんから、休んでいる期間に生活できる準備さえあれば自由に育休生活を選べるということでもあります。
私の場合は基本的には「育休生活」をしつつも、出産前はすでに着手していた年度事業や講演依頼などについては仕事をしておりました。産後のここ2ヶ月間も新たな仕事は入れずに自宅での育児に注力しましたので、たまに対応する案件以外は「ほぼ育休生活」をしてきたということで「ほぼ」という言い方をしているということですね。
これが会社勤めであれば育休中は完全に休みになりますので、「ほぼ育休生活」というのはごくごく個人事業主・フリーランス的な生活の仕方と言えるかもしれません。
出産のタイミング的にも2月ということでちょうど一般的な年度(4月〜3月)の変わり目にかかる時期でしたから、年度仕事も締めの作業のみだったりと休みやすい環境にあったことも幸いでした。
それで私自身の育休生活について準備としては2〜3年でも大丈夫なようにしているのですが、4月に入って年度も切り替わったところで新たな仕事の依頼もいくらか入ってきている状況で。
できれば少なくとも1年は育休生活を続けたいなぁとは考えていたものの、最大限育休生活を続けつつも仕事を並行して受けることについても試してみようと考えています。時間だけ取られて法外に安い金額を提示されるものについては既にいくつか断っているものの(意外とあるんですよねこれ系)、夫側としての新しい働き方・育児の形が見えれば良いなという感覚です。
もちろん仕事中心になって嫁さんや我が子と向き合えなくなってしまっては元も子もないのである程度絞りながら受ける仕事を決めていきます。
このバランスって実際かなり難しいものなんですよね。例えば企画書を作成する案件があった場合、自宅事務所でも十分作業できるのですが、集中している時に我が子がおむつ交換やミルクで泣き出したりすると「ここまで終わらせるまで待ってほしい〜」みたいな感覚になりがちだったりします。
もちろん赤ちゃんは「待つ」ということができませんから最優先になるのですが、そうすると今度は作業していた部分の集中力だったりアイディア想起の部分が滞ったりする可能性も。「仕事と育児の両立」なんて言葉では簡単に言われたりしますけれど、それは「仕事場に子供を連れて行って良い」レベルの単純な話ではありませんよね。
同じ時間・タイミングにどちらも一緒にすることは物理的にできないんです。例えばミルクを作ったり飲ませながらパソコンを打ち続けるということは不可能ですよね。だからと言って切り替えながらどれだけパフォーマンスを高めていくのかというのはかなりの試行錯誤が必要です。
だからこそ自分も個人事業主・フリーランスという立場にもかかわらず思い切って「育休」という生活を選んだわけで。実際にここ数ヶ月を振り返ってみると、もしこの生活を選んでいなければ我が子の大事な瞬間を見逃し続けてきたのだろうなと感じます。
うちは夫婦で育休生活ではあるものの、我が子も起きているときには抱っこしていないとどうしても泣く時間帯があったりしますし、嫁さんが出かけている時間帯もあります。そうすると1時間単位でかかりっきりになることも少なくないわけで。これは2オペだろうが1オペだろうが同じですが。
私としては我が子が小さいうちはできるだけ夫婦で24時間育児をできるのが理想だなと感じています。今後いくらか入れる仕事についても可能な限り自宅を留守にする時間を減らす方向で想定しているところです。
ということでここ1週間で連絡があった5件ほどの仕事依頼を受ける方向で動いているというのが近況です。既に動き始めているものもありますが、企画書作成のみなど手離れが良い案件が2〜3件、年度事業で長期スパンになりそうなものがコンペ含め2件程度。
身近に自分と同じようなモデルケースがいないのでやってみないとわからないものですけれど、このブログでも働き方については触れることがあるかと思いますので、個人事業主やフリーランスという働き方で子育てもこれからしていこうと考えている方にとって少しでも参考になれば幸いです。ではまた。