今日は午後に嫁さんが外出したので、私と娘の2人で留守番でした。
男性が育休生活することはなかなか理解されにくい。
私は個人事業主・フリーランスという働き方でして、嫁さんの出産前から少しずつ仕事を抑えていて、出産直後からはほぼ育休生活をしていました。
最近は少しずつ仕事を入れているものの、少なくとも今年度中は育児最優先での生活とするつもりでいますし、実際のところほとんど自宅で親子3人で過ごす毎日です。
このような生活を続けてきたので、新生児期から生後4ヶ月の現在までほぼ24時間我が子と一緒にいて子育てをしています。
感覚的には「イクメン」的な言い方は違和感がありまして、あくまで「親」として夫婦で子どもと向き合いながら初めての育児というものを学び続けていると言った方が近いのかなと。
地方に住んでいるということもあってか「男性が育休生活をする」(※個人事業主は勤め人ではないので「育休制度」の対象ではありませんから、あくまで「自主的な無給の育休」となります)ことへの周りからの理解は正直なところあまり期待できません。
かなり上の世代からは「休んでいる=仕事をサボっている=働きたくない」というような言い方をされる場合も少なからずありますし、ビジネス関係の相手でも「育休中」といくら説明しても「仕事受けてよ」「小遣い稼ぐつもりでさ」と押し切ってくる場合もあります。
仕事を受けること自体は100%NGにはしていないので、思い入れの関係も含めて案件によっては受ける場合もありますけれど、いずれ「男性の育休」という感覚自体はほとんど理解されていないのは話のニュアンスとして実感するところです。
だからこそ子どもや育休生活の話をしても大抵は「沐浴はパパの役割?」みたいな聞かれ方ばかりで終始するんですよね。
育児って夫婦でするものですから、ある程度は役割分担をするにしても「父親=沐浴」という型にはまったレッテルは少し古い考え方なのではないかなと感じたり。
もちろん、育休を取らずにフルタイムで働いている男性の場合には、昼間の子育てはどうしても女性に任せっきりになりますから、仕事から帰ってきて育児役割としてわかりやすいものとして「沐浴・風呂」を担うのは(父子のコミュニケーションを考えても)妥当なことではありますが。
ただ「男性が育休生活をしている場合」にはこれは必ずしも当てはまらなくて、ミルクからオムツから風呂から何から全部夫婦で協力してやるわけです。そしてこれに通常の家事も加わりますよね。
そういう意味で「何の役割なの?」という質問はこの場合には必ずしも適切ではない気がするんです。
答えるなら「親です」というわけで。
父娘で留守番することの「普通すぎる普通」。
我が子と2人で留守番することも同様で、最初に2人で留守番することには多少の緊張というか不安もありましたけれど今では「普通」です。
子どもがある程度大きくなってしまえば2人だけで過ごすこと自体は珍しいことではなくなっていくのだと思いますが、新生児期から数ヶ月の早い段階でこの「普通」ができるようになることは結構大切なことだったなと感じます。
というのも結構聞くのが「子どもがある程度大きくなるまで一人で出かけることなんて基本的になかった」という母親の話。
24時間育児に向かい続けることって親としては当然の責務だとしてもかなり大変なことでもあるんですよね。
特に女性は出産後の体の負担って男性の想像を絶するものというか想像し得ないもので。
急激な体の変化と同時に産まれたばかりの子どもを世話し続けることってとてつもないことだなと思うのです。
だからこそ、私の場合は育休生活をすることで夫婦でうまく身体的・心理的負担をシェアしながら育児を楽しむことができる環境を作ってきています。
産まれてからの最初の数ヶ月でも、嫁さんの外出許可が病院からおりてからは1人だったり友人や母親などと出かける機会があれば遠慮せず行けるようにしてきました。
私も仕事で出かけることがありますから、この部分については「通常は夫婦で育児」として、「いずれかが仕事や用事で出かける場合にはもう片方が子どもと留守番」という体制を取れるようにしているということ。
まぁ当然のことといえば当然のことなんですけれど、大切なのは「夫婦の役割バランスがある程度平等」ということを意識していることです。
月齢が進んでいくと子どもにかかるエネルギーも変化していきますので、余裕が出てきた分については自然と家庭内の役割もできてきたりしますが(例えば料理は嫁さんが中心になってくるなど)、それぞれ「やらされている」というような感覚ではなく「普通に」生活しているというイメージです。
個人的には男性も少なくとも生後半年くらいまではできる限り育休をとって育児経験をしっかりと積むべきではないかと考えていて。
特に新生児期の24時間稼働に対応できるようになっておくことは、その後の育児を格段に楽にしてくれるものです。
親子2人の留守番も早い段階から「普通」になっていることは、親としての夫婦どちらにとってもその後の育児を楽しみ続けられる要因の一つになっているのは間違いありません。
まとめ
「父と子の留守番」というちょっとしたことなのですが、月齢が若ければ若いほど周りからは必要以上に驚かれることがありました。
「父」とか「母」という役割イメージの前に「親」としての役割を夫婦平等に担っていくということは育児のポイントかなと感じるところです。
男性の育休についても世論としても制度としてももっと安定して「普通のこと」になっていって欲しいなと思います。もちろん、育休を取らずに働くという選択もありとして「遠慮せず選べる」社会になるのが理想的かなということですね。ではまた。