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【書籍ミニレビュー】最近購入した書籍3選。「広告 vol.413」「定本育児の百科」「ゲームボーイコンプリートガイド」。

7月も下旬で夏本番の暑さですね。我が家では庭のウルイの花が咲きました。

ウルイは食用にもなりますが今年は摘むこともなくそのまま大きく葉を広げている状態に。芽が出てすぐに採取しておけば梅雨時期には何度かまた芽を出すんですよね。我が家には大きめのウルイが2株あります。たまに庭に来るアマガエルが葉に乗っかっていたりするのも風情があるもので。

さて、今回は最近購入した書籍の中からおすすめ3選まとめて。

『広告』vol.413 特集:価値 (株式会社博報堂)

大手広告会社(広告代理店)の博報堂が発行している『広告』という雑誌があります。1948に創刊されたとのことでかなり長い歴史を持つ雑誌ですが業界が異なると意外と知らない人も多いかもしれません。

これまでに何度かリニューアルしていて、その度に雑誌のサイズ自体が大きく変わったりと面白い試みを続けているのは流石アドマンが作る雑誌だなという印象。

今回またリニューアルとのことで、リニューアル第一弾となる創刊号のvol.148はなんと「1円(税込)」という価格設定。

特集が「価値」となっていて、全680ページの分厚い雑誌『広告』を「1円で買う」という体験を含めて「ものの価値」を考えるという仕掛けになっています。

様々な企画を立てたり見たりしていると仕掛け方や華となる要素の設定が「広告会社っぽい」企画って自然とわかるものですが、今回の『広告』はまさに「広告会社っぽいなぁ」と感じる面白さがありますね。

単純な利益構造を前提にした商売ではなく、社会や生活者に対して何を提言してどうインパクトを与えて新しい思考だったり流れを創り出すのかという視点は、企画という仕事を楽しむためにも非常に重要なことです。

これができる企業とできない企業があるわけですけれど、企業体力もあって新しいことを仕掛ける風土もしっかり整っている広告会社であれば、このような思いきったチャレンジもしやすいということなのでしょうね。

雑誌との連動企画として「1円ショップ (https://kohkoku.jp/)」というサイトもオープンしているのでご参考まで。

定本育児の百科(岩波文庫) 全3冊セット

TwitterのTLで見かけて購入した育児本。かなり有名らしいのですが、私自身は今のところ育児関係のこういう書籍には手を出していなかったので知りませんでした。

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離乳食本だとかたまひよ的な雑誌に目を通したりはしますけれど実用本の類ですよね。

一方の育児における親としての姿勢だとか子育て論的なものについては、子どもの顔を見ながら対応していけば良いという考えでもあって。

そんな中でこの「定本育児の百科」を購入してみたのは、現在も人気がある育児本であるにも関わらず初版が1967年発行ということに興味を持ったからです。50年以上前の本なんですね。

普通に考えると時代が全く違いますから育児に対する考え方もその当時のもので現代では通用しないようなことが多いのではないかと考えてしまうのですけれど、どうやらそうでもないらしいと。

実際に購入して読んでみてわかったのですが、確かにこの本は時代を超えて読みつがれる内容でした。

まずこの文庫は上中下の3巻に分かれていて、それぞれ「5ヶ月まで」「5ヶ月から1歳6ヶ月まで」「1歳6ヶ月から」という月齢に沿って書かれています。

1冊1冊は各500ページを超える分量なので「分厚いな」と感じるかと思いますが、実際は子どもの月齢の部分だけを読めば大丈夫な構成になっているので、一度に全て読む必要はありません。

このあたりは本書の冒頭に「この本のよみかた」という項目が設けられていて丁寧に解説されています。さらに冒頭の最後に以下のような注釈が。

〔*長く読み継がれるべき古典として本書を岩波文庫に収録する。文庫化に際し、医学の進歩とともに改定の必要がある「子どもの病気」の章については割愛した。―岩波文庫編集部〕

この注釈を読むだけでも著者や編集部のスタンスというか思いが伝わってきますよね。

中身の文章についても非常に細かく、親となる父母の思いや感覚に寄り添ったわかりやすくやさしい文体になっています。

中には「父親になった人に」という男親向けの項目もあって、半世紀以上前に書かれたとは思えないくらい現代の家族像にも当てはまるアドバイスが書かれていて驚くばかり。

購入したタイミングが我が子が5ヶ月過ぎてからだったので、ちょうど上中下の「中巻」からの時期ではありましたが、集団保育関連の話などは「上巻」から取り扱われているので目次を見てパラパラと飛びながら読んだりもしています。

最近の子育て本は基本的にビジュアル思考というか、堅苦しくなくかわいいイラストだとか写真付きのものばかりですよね。そういう意味で本書は体裁としては「読む本」ですから対局にあるわけで、イラストや図などもほとんどありません。

文字を読むのが苦手だと「積ん読」になってしまう可能性があるくらいの分厚さですけれど、そうでなければ一読する価値のあるおすすめの良書です。妊娠中から順番にリアルタイムで読んでみたかったですね。

ゲームボーイコンプリートガイド(レトロゲーム愛好会)

これもTwitterのTLで見かけて即ポチりました。

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コンプリートガイド系の本は他のゲーム機版も出ているようですが、個人的にゲームボーイに思い入れがあったのでソフト一覧を改めて見てみたいなぁと思い購入。

私は1983年生まれで、ファミコンと同い年です。実際にTVゲームに触れたのは物心付いて以降ですが、家庭用ゲーム機の進化とともに成長してきた世代なんですね。

ファミコンやスーファミは小さい頃は自宅には無くて、友達の家や祖父母宅に行った時に遊ばせてもらっていた記憶があります。そんな中で初めて買ってもらったゲーム機が「ゲームボーイ」でした。クリスマスのプレゼントだったかな。

その後も「ゲームボーイブロス」だったか「ゲームボーイポケット」も買ったような気がします。今でも家のどこかを探せばカセットくらいは出てくるはず。ちなみに「ゲームボーイカラー」以降は手を出していなくて、ゲームギアとかやってましたね。

この「ゲームボーイコンプリートガイド」はゲームボーイとゲームボーイカラーで発売された全ソフトが記載されているので、順番にページをめくっていくだけでも(1本1本の説明は少ないですけれど)かなり懐かしくて楽しいです。

今でもアーカイブスとして新しい機種にダウンロードして遊んだりできるソフトもありますが、やはり体験としてはあの「ゲームボーイにカセットを差し込んで遊ぶ」ということ自体がセットになっていたなぁと改めて感じます。

もっと言うと「ゲーム屋に並んでいるパッケージを見比べて選んで」「買ってきたパッケージを表面裏面じっくり見てから開けて」「説明書を読んで」という一連の儀式的なもの自体があの時代の「ゲーム体験」でしたよね。

今でも「ゲームボーイポケット」であればデザイン的にもサイズ感としても古びていないので、まず充電式にしてから、カセットが無理であればソフトダウンロードでも構わないので当時の実機そのままに遊べるような復刻をしてもらえたら嬉しいのになぁと感じます。

据え置きゲーム機の「ミニ版」がほぼ出揃いましたから、携帯ゲーム機もこの流れで出てきたら欲しいです。まぁ懐古主義ですが。

余談ですが手元の第1刷を読んでいたらp10の「ゲームボーイライト」の「画面が遥かに見やすくなりスタミナも十分」という見出しが、p14の「スーパーゲームボーイ&スーパーゲームボーイ2」の見出しにもそのままのテキストでコピペされたままになっていました(苦笑

スーパーゲームボーイはスーファミに差し込んでゲームボーイソフトを遊ぶ周辺機器ですから、スタミナ関係ないですからね。。コピペ後にテキスト打ち込み直すの忘れたのだろうな。第2刷以降では修正されるか修正メモ挟まれる可能性ありますね。

まとめ

書籍レビューって本腰入れると書ききれなくなってくるので、結局「積ん読」ならぬ「積みレビュー」になってしまいがちなんですよね。

ジャンルまとめて購入する時と完全にバラバラに買い漁る時があるのであくまで「買った時期でまとめる」ことになるかもしれませんが、今後は数冊ミニレビューをまとめて記事化していくこともあるかと思います。

言葉にすることで読んだ内容を復習したり考えをまとめることもできるので、簡易的なものでもアウトプットは大切ですね。ではまた。

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