子育て日記

妊娠9ヶ月目。共働きと里帰りと30代の実家との距離感。

嫁さんが今日から妊娠9ヶ月目に入りました。

日に日にお腹が大きくなっていて、胎動も心音も直接お腹に耳を当てるだけで普通にわかる状態。お腹の中ではだんだんと窮屈になっているようで、エコーを見ると丸まった形でいるようです。触ってみると「あ、ここ背中だな」とか大まかにはわかります。たまに臍帯音がすごく大きく聞こえる場所があって、もしかすると臍の緒を押し付けているのかなぁとか夫婦で話しています。

一般的にはそろそろ里帰りの時期らしい。

妊娠9ヶ月って里帰りする方はそろそろという時期のようですね。うちの場合は共働きで、嫁さんの実家も私の実家もかなり近くにありますので「里帰り」というものはありません。万が一のときの協力体制も既にお願いしていますし、結構頻繁に顔出して検診結果の報告などもするようにしています。

どうしても「里帰り」したければそれでも良いのですが、歩いて数分なんですよね(笑
逆に義母が散歩がてらうちにいろいろ届けてくれるくらいで。「実家に帰らせていただきます!(テクテク」くらいの感覚です。

故郷で就職することの良さの一つは、妊娠・出産・子育てについて家族親戚ぐるみで協力できることかもしれません。その分、遠い場所への「帰省」の楽しみはないかもしれませんが、出かけるという意味では別の機会に旅行すれば良いわけです。個人的には結局最後に頼れる家族親戚がある程度駆けつけられる距離で生活していることって大切だと感じていて、結婚や就職の際にもこれはかなり意識して選択・決断してきました。

30代くらいで直面する実家との距離感の見直し。

ある程度若ければ田舎を離れて都会で経験を積むということも大切です。ただある程度の年令になってくると、結婚、出産などと並行して「親の介護」について考えるタイミングが必ずきます。まぁ介護が必要になったというわけでなくても、将来的に必要になるだろうなとか、墓守は誰がやるのかとか。今の時代、介護サービスも制度も充実していますし、墓守的な考え方も古いものではあるかもしれませんけれど、親世代(さらに祖父母世代)は結構気にするものです。

移住・定住関係の企画に携わると最新のデータや事例にあたることも多いのですが、U・I・Jターンという話の中で、移住のきっかけは「親の面倒みるため」という例も少なくありません。ちなみに「面倒」という言い方って普通に使いますが少々マイナスイメージの表現なので言い換えたいところですが。「親の世話」も何か微妙ですよね。んん。「味噌汁の冷めない距離で暮らしたい」とかですかね。

ともかく自分は親元を離れていても、例えば配偶者の両親の介護が必要になって夫婦でどちらかの親元に帰るとか。東京で大学や仕事で出会って結婚した場合、出身もバラバラだったりしますから夫婦の片方にとっては全く新しい土地での生活となる場合もあります。よくある「先輩移住者インタビュー」とかで紹介されているものでもこのタイプが必ずと言っていいほど事例として出ています。

夫婦によって子どもを産む選択をするかどうかは自由だとしても、自分たちの親のことについては何かしらの決断が必要な場面が特に30代以降出てくるということです。これは結婚していなくても同じですよね。しかも自分の「生き方」にも関わってくるものです。孫ができれば自分たちの両親にも新たな「役割」だとか「生きがい」ができますから、そのあたりへの子どもとしての配慮もしたくなってきたり。

30代の共働きと「仕事楽しい」と「子育て」と。

幸いといいますか我々夫婦とも長男長女で弟妹を兄姉として世話してきた経験はあるので、親としての子育てとは違うとしてもある程度のイメージがついているのは助かる所でもあります。弟妹産んでくれた両親には感謝です。

ちなみにうちの場合はどちらも30代過ぎてからの初めての子どもになりますので、もっと若い時に出産されている家族だとまた違うこともあるかもしれませんね。

30代って「仕事が面白くなる年代」だと感じます。20代は下積みといいますがどうしても学ぶ場面が基本で、その経験を元に自分で仕事をハンドリングするのが30代からだったりするからです。だからこそ「仕事と子育て」についてのバランスをしっかりと考える必要があるんですね。

例として子どもが産まれてから3歳位までの期間を考えてみます。実際は夫婦共働きかどうかやどんな仕事をしているか等によって状況は千差万別ですが一例として。ここでは妊娠中・産後にかかわらず「父親」「母親」という言い方にします。

ちなみに少なくとも私と同じかそれ以下の世代は「亭主関白バンザイ」の世代ではないはずですから、男性でも前時代的な感覚で夫婦生活や仕事や子育ての役割を捉えている人は少ないと思います。私なんかは盆と正月に親戚一同が集まる度に「夫は嫁の尻に敷かれてなんぼ」と教えられてきました(割とマジで)。妻や家庭や子育てをないがしろにする感覚はそもそもないので、一応その前提で読んでくださいね。

仕事と子育てのバランスと無理しがちな30代。

主な家計収入を「父親」が担っている場合(「母親」が専業主婦の場合など)、その稼ぎのための仕事時間のみは物理的に母子から離れざるを得ませんが、仕事がうまくいって楽しい時期だと「仕事をもっとしたい」という感覚になることもあるはずです。これは「家庭」や「子育て」との比較ではなくて、絶対値としての「仕事楽しい!」です。

また夫婦共働きや専業主「夫」家庭で「母親」が普通に働いている場合でも30代くらいからの「仕事楽しい!」はあるものです。母親の場合、妊娠すれば基本的に安静にしている必要がありますから、「働きたい!でも具合悪い!(つわりとかね)」という感覚は父親より強いかもしれませんね。うちの嫁さんの場合はこれです。つわりがひどい時期でも基本的には休まずに出社していました(止めても行く)。

さらに出産前〜出産後の一定の時期、「母親」はそれまで毎日働いていたとしても「産休」「育休」の時期がどうしても必要になります。父親がかわりに産むことができませんからね。今はまだ。

この「産休」「育休」に関しても、30代で「仕事楽しい」時期だと「ぎりぎりまで働いて、できるだけ早く復帰して」という感覚になります。もちろん家計のために働くということもありますが、職場での役割があったりすると「自分がいないと駄目だ!」という考え方になります。

これは決してマイナスなことではなくて、今の時代は保育サービスも(十分ではないかもしれませんが)整えられていますし、学校教育と同じように社会全体で子育てをするという視点に立てばうまく活用して子育ても仕事も両立させていこうというプラス思考でもあります。ただ無理しすぎないように気をつけないとねということ。

で、このあたりで最初の話に戻るんですが、30代の「仕事楽しい」時期の出産とか子育てって実家・親戚の協力がめちゃくちゃ助かるんですよ。物理的にも精神的にも。30代夫婦だと親は60代前後です。夫婦でどんな選択をするにしても、ある程度時間があって、更に子育ての経験豊富な実家の親が頼もしすぎるわけ。

だからこそ一般的には「里帰り」が必要になるということもありますが、仮に同居しなくても近くに住むということはそれだけで大きなメリットがあります。共働きの30代夫婦にとっては特に。

まとめ

子育てや働き方に関する制度的・社会的なものはここ数十年で大きく改善されてきてはいますし、選択肢も増え続けています。ただそれでもまだまだ不十分なことはあって、父親にとっても、母親にとっても「何かを諦めたり」「どこかで無理したり」しなければならない場面に直面して決断を迫られることもあるでしょう。これは理想に近づくまでまだ暫く議論と時間が必要かもしれません。

そんな中で、生きる上での環境をどこにおいて、何を優先させていくのかは私たちそれぞれが自主的に選んでいかなければならないんですよね。仕事や実家との距離感を含めて、子どものためにももう少し整理して考えてみようかなという妊娠9ヶ月目のスタートでした。ではでは。

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