ここ1ヶ月くらいかなと思うのですが、我が子はハイハイやつかまり立ちができるようになってから特に鏡に映る自分や親の姿を見るのが楽しいようです。
鏡が「映っている」ということ自体はわかっているようで。
ハイハイ以前から縦抱きして廊下の姿見の前に立つと喜ぶ様子はありまして、その頃は抱っこしたまま姿見から離れたり近づいたりしつつ「ぱぱぱぱぱぱぱ」とか何かしら話すと「きゃっきゃ」と笑ったりしていたものです。
それが自分で自由に移動できるようになってからは、リビングで遊んでいると廊下に向かってハイハイし始めて、姿見が見え始めると「きゃー」とか言いながらスピードアップ。
鏡に自分や親の姿が映ると更にテンションが上がって近づいて、姿見に手をかけてつかまり立ちする流れが最近のパターンになっています。
姿見自体は壁に固定しているものではなくて自立式のため体重をかけると倒れる可能性がありますから、親が手で姿見を抑えながら隣で見守っている状態。
以前の記事にも書いたかと思うのですが、鏡に映っているものが他人ではなくて反射しているものだということはどうやら理解しているっぽいんですね。
というのも鏡に映った親の姿を見て、例えば親が手を振ったり変な顔をしていると、我が子は振り返って実物の動きを確認するんですよ。
これは姿見のような大きな鏡だけではなくて、おもちゃに付いているような小さい鏡でも同様。鏡越しに親を見て、それから振り返って実物を確認し、にやっと笑うようなことが多いですね。
たまに洗面所の三面鏡で角度を調整して我が子が3人映るようにしてみると、「1カメ」「2カメ」「3カメ」みたいに順番に目線を合わせながら喜んでいたりもします。
抱っこして姿見を見せると強制的にお決まりのパターンに入らされる。
機嫌が悪い時でも鏡をみるとはしゃぎ出すくらいには鏡が好きな我が子。抱っこしていると「あっち」と鏡の方を指差すことも多いのですけれど、この状態で廊下の姿見まで行くと強制的にあるパターンに入ることになります。
まずは姿見の前に立って自分や親の姿を見て喜びつつ、手を伸ばして鏡を触ります。
すると今度は廊下の壁にかけてあるコルクボードに「あっち」と指差ししてくるので、そちらに歩いて行ってボードに貼ってある嫁さんが小さい頃の写真を一緒に見ます。
しばらく写真を見ていると、今度は壁の反対側の廊下に置いてある小さい本棚の上の写真立てに「あっち」と指差ししてくるので、そちらに歩いて行ってその写真(これも嫁さんが小さい頃の写真)を一緒に見ます。
この本棚の位置が、立っている角度を変えるとちょうど廊下の突き当たりにある姿見が見える位置関係になっています。姿見との距離は2m程度。
本棚の上の写真をしばらく見ていると、我が子は抱っこされたまま体をひねって姿見を見ようとするわけです。
そこで私は我が子を抱っこしたまま姿見の方向に体を向けて、2人が映った状態にします。
そのまま「3、2、1、0!」とカウントダウンをしてから、我が子の体と頭をしっかりと手で固定して「びゅーん!」と言いつつ上下運動も入れながら姿見に近づいていくのです。
我が子は「きゃっきゃ」と喜んで、鏡にタッチしたら1サイクル終了。
そしてその直後にまた壁のコルクボードを「あっち」と指差します。。
あとはまたコルクボードに近づいて写真を見て、少しすると逆サイドの本棚上の写真立てを指差すのでそっちに近づいて写真を見て、少しすると姿見の方向に体をひねって覗くような仕草を見せるのでカウントダウンをしてアトラクションっぽく鏡に近づくと。
これを何サイクルも飽きるまで繰り返し繰り返し続けるのが最近のパターン。
子どもって一度気に入ったパターンができると延々と続けようとしますから「あぁこれ一生続けるんだな…」と思いながら毎回繰り返すのが親というもので。
姿見に近づく際に上下の動きを入れると喜ぶのでいつもそうしているのですが、屈伸運動しながら歩くようなものなので結構疲れるんですよね。良い運動にはなっていますけれど。
というかこのパターンを最初に始めたのは他ならぬ私自身。。
普通に鏡を見せてあやすのだと飽きるかなと思いまして、姿見の前に立った後に一旦気をそらせようとコルクボードの写真を見せて、その後に本棚の上の写真立てを見せて、不意に姿見の方を向いてカウントダウンをしてから近づくというのをやってみたら予想外に気に入った様子で。
これを気に入られてしまったので文句は言えないというか飽きるまで付き合う義務があるなと感じています。。
それにしても最初はこちら主導で姿見→コルクボード→写真立てと回っていたわけですけれど、途中からちゃんとこの順番で「あっち」と指示を出してくるようになったのが面白いですよね。
しかもそれぞれの段階で「写真を見る」ということはしっかりとするんですよ。その上で次の場所を指差して、最終的に鏡を見て近づくことを楽しむ様子なんです。
つまり最後のアトラクション要素に向かうまでの「溜め」も理解して楽しんでいるということのように思われます。
パターンを覚えて結果を予測しながら行動を起こせるようになってきているとすれば、これも成長・発達のレベルアップの一つなのだろうなと感じているところです。
まとめ
一人遊びだけではなくて、親に抱っこされた状態で「あっち」という指差しをしながら何かしらのパターンを覚えて楽しむということができるようになったというのは興味深いですよね。
少し先のことを予測することって比較的難しいことのようにも思われますし、最終的な「落ち」に向かって「溜め」の段階を踏むというのも未来予測だったり一時的な我慢ができなければ不可能です。
鏡に向かうことだけが楽しいのであれば、姿見に近づいた直後にコルクボードの段階を挟まずに直前の本棚を指差せば良いわけですから。
大人にとっては当たり前の行動でも赤ちゃんにとっては大きな前進なのだろうなと嬉しく思います。おそらく本人にとっても脳が発達して新しいことができるようになってくるというのは刺激的な感覚なのではないかなと想像するところです。
他の遊びについても何かしら新しいパターンを入れてみながら反応を見守っていこうかなと考える今日この頃でした。ではまた。