digifilm Y35

空前の大炎上Kickstarterカメラは果たしてクソか誠か(in my fancy撮影編)〜YASHICA digiFilm Camera Y35〜

YASHICA digiFilm Camera Y35 は果たして撮影できるのか。

まずはYASHICA kickstarter公式への問い合わせ

前回、開封したもののうまく撮影できず、いろいろ試しているうちに全く動かなくなってしまったYASHICA digiFilm Camera Y35。

空前の大炎上Kickstarterカメラは果たしてクソか誠か(開封編)〜YASHICA digiFilm Camera Y35〜YASHICA digiFilm Camera Y35 買っちゃってたよ。 ネットで阿鼻叫喚の嵐を巻き起こしている話題のカメラ。 何...

どうしようもないプラスチックの置物となった私のY35を眺めつつ、kickstarterのプロジェクトチーム(Creatorという言い方をしますね)に問い合わせて解決を図りました。彼らの回答は「Youtubeに起動させるための動画アップしてるからそれ見てもう一回試してみてね!ありがとう!」というようなもの。

 

ありがとう!じゃねぇだろ。

 

と思いつつその動画を見たものの、結局は紙の説明書に書いてあることと同じなので意味なし。というかその動画説明で「まずカメラの各部位に貼ってある保護フィルム剥がしてね!」みたいなことに時間割いているのだが「そこ比較的どうでもいいんじゃね」と思いながらそっとブラウザを閉じました。

ちなみに説明書には「Wi-Fiでの画像転送の方法」とかも書いてあるのだが、その説明が「Wi-Fi対応のSDカードを使おう!」みたいな感じで非常に他力本願なことをさもプロダクトの機能のように書き述べて余白を埋めているので注意しよう(苦笑

 Y35がどうしても動かなくなったときの解決法はこれ。

結局何も解決しなかったので、電池もdigiFilmカートリッジも抜いて一晩置きました。

 

一晩置いたら直った。

 

よくわからないガジェットのあるあるですね。原因はわからないしYASHICA digiFilm Camera Y35買っている人も殆どいないと思うので究明はせずこのまま試写します。

YASHICA digiFilm Camera Y35の実写

まずはdigiFilmを選ぶのだが結局は個性強いものがベスト。

購入したdigiFilmは「200」「6×6」「in my fancy」「B&W」「1600」の5本。軽く全種類試写したものの、結局は色合いの味付けに特徴を出し切れていないものが多いように感じたので、今回は比較的わかりやすい「in my fancy」での作例で見てみましょう。

おまけで付いてきたポストカードもこのin my fancyで撮影されています。少しオレンジがかったセピア系のレトロ感という感じでしょうか。レタッチで普通の写真をこんな感じにすることもいくらでもできますが、それはそれ。これはフィルムを選ぶようにdigiFilmを選ぶのを楽しむトイデジなのです。

先にY35の画像データについて説明と補足を少々。

テスト結果の前にちょっとした補足を。公式発表のY35のスペックは以下の通り。

・撮像素子:1/3.2インチCMOSセンサー
・画素数:1400万画素
・ビューファインダー付き
・絞り値:F2.0
・焦点距離:35mm
・撮影距離:1m~無限
・シャッタースピード:1秒、1/30秒、1/60秒、1/250秒、1/500秒
・保存先:SDカード
・電源:単三電池2本
・サイズ:幅110mm×高さ70mm×厚さ55mm

まぁすでにビューファインダーなどツッコミどころがあるようにも思いますが、撮影後の画像をMacの写真アプリに取り込んで情報を見てみるとEXIFはこんな感じになりました。

一応メーカー名とカメラ名は記録されます。トイデジでもデジハリとかだと記録されないことが多いので管理する上で説明書きに加えたりする手間があります。それを考えるとちゃんと記録されるのは良し。

画像サイズは4416×3312、7.5MB程度。

ISOとシャッター速度が切りの悪い数字が結構出ますね。ISO303とかシャッタースピード1/31とか。1/5900というのもどういうことなんでしょうね。フレキシブルに変わるものではないと思うのですがEXIFがおかしいのか。この他にも1/283とか変な数字が出ます。

あと画像を取り込む際に本体とMacをコードでつなげるのも時間かかりそうだなと思いSDカードを抜いて直接Macで読み込んだのですが、Mac公式の写真アプリだと読み込みません。フォルダ選べないんですね。一旦デスクトップとかにコピペしてからだと読み込めるので、YASHICAのフォルダが対象外になるような仕様になっているのかな。ちょっとこのあたりの専門的なことはわかりませんが。

いずれトイデジ感覚であればこのあたり「あまり気にしてもしょうがない」と個人的には感じるので気になりません。炎上騒動を傍目に見ていると結構細かく「駄目カメラだ!」と突っ込んでいる方も多いんですよね。チープなのは確かでツッコミどころも最初の期待値考えれば当然ではあるかもしれません。とはいえ「トイデジ」と考えれば値段も相応だしこんなもんだろうなとも感じます(寛容過ぎるかな)。

Y35 in my fancy 実写テスト!

撮影してみてわかったこともあるので説明しながら簡易作例をあげていきます。ちゃんと被写体探して撮影しに行ってはいない(近いところで済ませている)ので取り敢えずスナップのご参考までということで。

1200×900にリサイズしてますが補正はしていません。EXIF情報も特に載せませんよ。

まず、粒状感については個人的な好みとしてはそれほど悪くないかなという印象。ただ実際に撮影してみると「撮影しにくい」部分があります。

1つ目は巻き上げレバーを引いてシャッターを押す際、「シャッターボタンを離した時にシャッター音が鳴る」ということ。普通は押したタイミングでシャッターが切れるし音もなりますよね。これが違和感があります。

2つ目は「シャッターボタンがとても固い」ということ。上記と合わせてブレを抑えるのにどうしたら良いかが結構難しい。

3つ目は「アングルがほぼわからない」こと。ビューファインダー内蔵って書いてますが「ただの箱で穴を覗くだけ」なので全く参考になりません。結局の所、胸のあたりで脇を締めてレンズの方向を合わせてできるだけぶれないようにシャッターを押すことになりそう。

ブレるとこんな感じになります。これもしっかり撮ったつもりだったのにブレブレですね。ちょっと独特のブレ感というかノイズになっているっぽいのは悪い意味ではなく気になるところ。

ほぼ同じアングルからの写真でブレずに撮れるとこんな感じ。一応1400万画素のセンサーではあるということで、比較的クリアですね。in my fancyの雰囲気としては良い感じ。もしかすると内部処理の時間が結構かかっていたりして、明るさが違う場所にカメラを向けた場合にワンテンポおいてから撮らないと暗く写ったりするのかもしれません。昔のトイデジってありましたよね。わざと処理前に撮影して独特な写真を撮るみたいなことはあり得るかも。

今日は雨で室内が暗いのでカメラを置いてできるだけ静かにシャッター押してみました。ブレは抑えられていますが、撮影距離が1m〜ということで「全く寄れません」。オールドレンズで遊んでいるとあまり寄れないのはお決まりなので気になりませんが、トイデジと考えると結構寄って撮りたくなるので物足りなさもあるかも。理解して使う必要ありですね。in my fancyのチューニング自体はやっぱり嫌いじゃない感じ。

外の明るさなら少しは良いだろうと高をくくって苔を撮ってみたのですが「寄れない」わけですからボケボケ。しかもぶれている。奥のシダくらいの距離でかろうじてピンが合い始めるという感じですね。こんな写真も結局最後にまとめてパソコンに取り込まないとわからないので、全部失敗写真ってこともありえます。これはまぁ往年のフィルムカメラ(といってもレンジファインダーとか一眼ではなく写ルンです的な)感覚といえば、様式美としてはありかも。トイデジファンとしてはどうしても評価が甘くなりますね(笑

生活感あるスナップを撮ってみるとカメラの個性って自然とわかるものだと考えているのですが、バシッと決まるとYASHICA digiFilm Camera Y35のin my fancyの良さは見えてきます。意外とダイナミクスレンジが広いのか逆光でも暗い部分のトーンが残っていたり。と言ってもあくまで「トイデジとして」の評価です。

蛍光灯とフリッカー。EXIF見るとシャッター速度「1/2107」となっている。ホントか。

電球は赤み強め。

やっぱりトイデジ的なスタンスで撮影するのが合うカメラです。まだ人物を被写体にしてみてないので被写体ブレとかはどうしようもなさそうですけれど。

引きで風景をスナップとして撮ると粒状感と合わせてin my fancyの個性は出しやすそうです。ノイズ感は悪くないんですよね。

まとめ:トイデジとしては悪くない”YASHICA digiFilm Camera Y35″

さてさて大炎上中のお騒がせカメラYASHICA digiFilm Camera Y35ですが、ファーストインプレッションとしては「個人的にはトイデジ感覚で有り」です。他のdigiFilmの個性がもっと出てくると良いなぁとも感じますが、まだ全てをしっかりと試してはいないので少しずつ撮影重ねて個性掴んでいこうかなと思います。

カメラ自体の質感はプラ丸出しなので期待していた人たちはがっくりくるのもわかります。ただこれはYASHICA側が「煽りすぎた」せいかもしれませんね。kickstarterってそういうこと少なくないので。最初から「YASHICAをリスペクトしたトイデジ」みたいな位置付けであれば1〜2万そこそこの金額ですしこれほど騒ぎにならなかったのではないでしょうか。裏を返せばバッカーの期待値が高すぎたということでもあるのかな。

もし市販品がもっと高くなるとすると質感やチューニングをもっと洗練させる必要はあるでしょうね。5万とかって噂もありますが、現状の完成度とすればそれは高すぎ。1〜2万でdigiFilmも何個か付くくらいならまぁトイデジとしては良いのでは。デジハリでも数万しますからね。

あとはこれも個人的な感覚ですが、これプラスチックボディのままで構わないかもしれません。金属製にして重くなるよりはこの軽さをそのままにした方がトイデジとしては良い。機能に紐付くのであれば別ですけれどね。結構乱雑に扱ってもいい位のチープさは肯定的に捉えても良いのかなと感じます。チープで簡易的だからこそ最低限のレスポンスで操作できるわけですしガジェットの一つの方向性としての存在意義はあると感じますね。

ということでいかがでしたでしょうかYASHICA digiFilm Camera Y35のレビュー。1〜2万円という価格帯のトイデジであることを前提として「こんなもんじゃね?」「悪くないんじゃね?」というのが結論です。digiFilmのコンセプトは結構好きなのであまり高くない金額で他にも出してほしいですね。

ってかこれ仮面ライダー玩具みたいに子供用にして、ガチャガチャとかでdigiFilm買えるようにすれば良いんでないの。おもちゃとして面白いよ。

Translate »