子どもを撮影するのにどんなカメラが一番良いかなぁと常々考えていまして、嫁さんの妊娠中も検討していたわけです。


入院時に持っていったのは下記のカメラ。
【コンパクトデジカメ】
1)Ricoh GR
【高倍率デジカメ】
2)Panasonic FZ1000
【ミラーレスカメラ】
3)SONY NEX-6
4)FUJIFILM X-A1(嫁カメラ)
【ムービー】
5)DJI Osmo Pocket
6)SONY HDR-XR500
【スマホ】
7)iPhone 7 Plus
このために購入したというわけではなく家で普段使っている機材で古い機種が多いですけれど、簡単にまとめますのでご参考まで。
【Ricoh GR】結局GRが一番活躍。

最初から結論ですが、今回の出産〜入院で一番活躍したのはこのRicoh GRでした。
28mm単焦点でズームもありませんが35mm、47mmにクロップはできるので擬似的な拡大が可能なのも何かと便利。
出産立会の場面でもこのGRとOsmo PocketとiPhone 7 Plusをポケットに入れていきまして、使ったのはほぼGRのみ。
出産立会時はどのタイミングで撮影してOKかというのが病院によっても違うと思うので、記録に残しておきたい場合には注意です。一般的には出産の瞬間には撮影不可で、しかも動画NGで写真だけというところが多いかもしれませんね。
うちの場合は出産まで私は嫁さんの傍らで見守って、出産後に保育器に入ったところから写真OKでした。ちなみに分娩室前の陣痛室までは他のミラーレスとかも持っていったのですが、分娩室にはデカいカメラを持ち込む雰囲気でもなかった感じで。
あとはGRの動画機能ってあまり高性能ではないので普段は殆ど使わないのですが、今回は出産直後から入院時まで結構使いました。出産直後の新生児室にもGR持ち込めたので、写真の合間に泣き声記録しておきたいなと動画撮影したり。
iPhoneでも十分ではあるのですけれど、iPhoneってシャッター音とか基本的に消さないのでカシャカシャうるさいんですよね。何だかんだで子どもにはサイレント撮影できるのが大切だなと。
センサーもAPS-Cサイズでレンズも素晴らしいし、特にそれほど動き回らない小さい頃はGRがベストという感覚です。退院後もGRがメインですね。
GRIIIが発売になったら必ず買う予定で、イベントごとでズームが必要な場合を除けば今後もGR中心になる可能性も高いかなと。
今の時点で買うならGR中古でも良いですが値段もこなれているGRIIで良いでしょう。発売当初に言われていたWi-Fiアンテナ部の関係で上部デザインが少し違うので、気になる方はGRでも機能的には十分ですが。
いずれ今回の出産で改めて良いカメラだと再認識しました。
【Panasonic FZ1000】高倍率ズームは新生児室をガラス越しに撮影する際に便利。

初めて買ったデジカメがPanasonicのF1だった関係で、パナのデジカメは結構好きです。
FZ50が名機で大学時代にずっと使っていたのですが、その後の後継機はいまいちパッとせず。特にズーム時に鏡筒が伸びなかったFZ50の操作感がその後の機種には引き継がれなかったのがね。
しばらくして発売されたFZ1000はやっぱりズーム時の伸びはそのままだったけれど操作感がFZ50にいくらか近かったので購入。出番はあまり多くはありませんがマクロからズームまでこれ1台でカバーできるし「軽い」ので旅行や仕事記録で活躍。
今回の出産でも持っていきましたが、正直なところそれほど使いませんでした。センサーサイズが1インチで、ズームを多用する場面もなかったのでコンパクトで画質の良いGRで十分だったということ。
ただ出産後に母児同室になるまでの2日間くらいは新生児室で保育器に入っていたので、ガラス越しで見るには少しだけ距離があることからFZ1000で撮影していました。GRだとクロップしても寄りきれないので、FZ1000のズームは活躍。
新生児室の様子を撮影しておきたいならズームできるカメラ(レンズ)も1台用意しておくのがおすすめです。
ちなみに我が子が部屋に来てからは本体の大きいカメラはあまり使わなかったですね。
FZ1000の後継機はFZH1。こちらはあまり食指が動かなかったので見送りましたが一気に価格が跳ね上がった事もあってかそれほど話題にならなかった印象。
さらに昨日2019年2月15日の情報でFZ1000IIの噂も。FZ1000シリーズとFZH1シリーズは別の位置付けになるのかな。
【噂】パナソニックが「FZ1000 II」と「TZ95」を近日中に発表【画像追加】(2019.2.15 軒下デジカメ情報局)
【SONY NEX-6】意外と使わなかったミラーレス。
NEX-6も一応持っていきましたがほとんど使いませんでした。
サイレントシャッター機能がついていないのでどうしてもカシャカシャうるさいのも一つの理由です。
あとは病室でガッチリカメラ構えて撮影するというのが自分には合わなかったということもありますね。
もし1台で済まそうと考えるならばα6500とかにレンズを何本か持っていって撮影するのはありだと思います。
α6400の発売後であれば集約していた可能性はあるかな。子どもが動き始めると瞳AFとかはめちゃくちゃ便利だし。
α6400にするかα6500の後継機(が出るとすれば)にするか、またはα7シリーズにするかはまだ未定ですがSONYのラインナップでどれかは買う予定です。CANONのEOS-RPもバランス良さそうですけれど。
思ったよりGRの使い勝手が良かったのでレンズ交換式はマウント含めてしっかり検討してからにしますが。
【FUJIFILM X-A1】お気に入りの嫁カメラ。
こちらは嫁さん専用のカメラ。FUJIFILM X-A1。
嫁さんはX-A1かiPhone 7 Plusで我が子を撮影しています。
2013年のカメラなので結構年数は経っていますけれど良いカメラです。確か嫁さんの誕生日にプレゼントしたカメラですね。夫婦揃って物持ちが良い。
センサーサイズもAPS-Cで十分だし、レンズもダブルズームキットのレンズを気に入っているようでずっと使っていますね。
レンズ変えれば表現も変わってくるのでしょうが、写真の楽しみ方としてはそれはそれで良いのかなと思って余計な口出しはしていません(笑
それにしてもフジのカメラって入門機でもしっかりとフジらしい画作りをしてくれるので良いですよね。X-Aシリーズはおすすめです。
ちなみに記事をアップした時点での最新の機種はX-A5。
X−AシリーズはX-A1からの流れでスペック上の変化も色々とありますが、入門機としては旧機種でも十分楽しめると思います。X-A1だと中古で1.5万円前後でも手に入ります。
ただしX-A1はチルト液晶が反転はせずセルフィー非対応です。X-A2は175度回転のチルト液晶。X-A3以降は180度回転ですね。セルフィーを重視する方は新しい機種を選びましょう。
【DJI Osmo Pocket】子育てカメラとしてはもう少し後になってからかも
Osmo Pocketもムービー用に持っていきましたが、これもそれほど多様はしませんでした。
部屋に初めて私たちの親が来たときとか、我が子が初めて部屋に来たときに軽く撮影はしました。
Osmo Pocketの魅力は「コンパクトさ」と「手ぶれ補正」です。これを活かす場面としては「撮影者が動いている状態」が一番ですよね。
そうすると室内であまり対象が動いていないような場合にはそれほど活かせないというか。
iPhoneをつなげて撮るのも少し億劫なので(それならiPhoneで最初から撮る方が楽)、Osmo Pocket本体だけで撮るのがベースになるのですがそれだと画面がやっぱり小さい。
顔追尾させることでフォーカスは外さないにせよ、乳児は基本的に動かないですからね。周りの雰囲気を撮るのに使う程度になりがち。
ということでOsmo Pocketを使えそうなほとんどの場面はiPhoneでも済む感じでした。
むしろ子どもがハイハイし始めたり歩き始めたらペンライトモードで低い位置から撮影するのに活躍すると思います。あとはベビーカーで散歩中とかね。
更にもう少し大きくなったら子どもに持たせて撮影させるのも面白いと思います。子どもが初めて持つムービーカム的な位置付けとしてもOsmo Pocketは良さそう。
コンパクトさはメリットですので、もし出産時にムービー回しっぱなしで良い病院であれば簡易三脚で遠目から録画しておくというのもありかもしれませんね。
可能であれば産まれた瞬間の第一声を撮りたかったのですがうちはそれが叶わなかったので(保育器に入ったタイミングから撮影開始)、それができる病院だったらOsmo Pocketは機材も小さいので活躍するでしょう。

【SONY HDR-XR500】ムービーカムは安定だけれどあまり使わず。出産時に親に渡しておくのがちょうど良かった。
ムービーカムとして10年近く前のHDR-XR500も持っていきました。
今はあまり使っていないのですが一応現役で、普段はイベント記録用などでたまに持ち出しています。
これもほとんど使いませんでしたが唯一活躍したのが出産立会タイミングでの「両親記録用」。親世代だと昔ながらのムービーカムなら操作方法が感覚的にわかるので、取り敢えず簡単な説明だけして持たせておきました。
立会タイミングで私は家族の待合室(陣痛室)からいなくなりましたが、出産後に新生児室にいる時にガラスの外側からビデオを撮っていてくれました。これはこれで記念になったかなと感じています。
短いムービーであればスマホとかカメラの動画機能でも出産前後の記録には十分です。ただし高齢世代には操作がわかりにくかったりしますので、何か記録しておいてほしい場面がある場合にはムービーカムを1台渡しておけば安心ですね。
手元の機種はかなり古いのでもう少し後のことを考えて4Kムービーカムを購入予定です。
SONYだとFDR-AX60あたりですね。ひとつ下のFDR-AX45という機種もありますが違いは「レンズリング搭載・非搭載」「チルト式ビューファインダー搭載・非搭載」「ナイトショット機能の有無」「液晶が46万ドット/92.1万ドット」といったところ。
特に「ビューファインダー」「ナイトショット」はXR500に付いていて何かと便利なので少し価格差があってもAX45よりはAX60の方が良いです。
最近ではデジタル一眼レフやミラーレスカメラでムービーも撮ることが一般的になりつつありますが、作品作りをするのでなければコストパフォーマンスや使いやすさを考えると最初からムービーカムを買ってしまうのがおすすめです。
【iPhone 7 Plus】画質とシャッター音に目をつぶればほぼ万能。
iPhoneは何にせよ万能。まず写真も動画もこれ1台だけで済ませようと思えば済ませられます。
プリントするにも2Lサイズまでであれば十分な解像度ですし、本体は防水だし、撮影してすぐ送ったり共有できるし。スマホは世界を変えたなぁと改めて感じます。
ただしズームに弱いということとシャッター音が(通常は)消せないというのがデメリット。子どもの寝顔を撮りたいときや新生児室前でガラス越しに撮影したい場合など、シャッター音を消したいなという場面は結構あります。
シャッター音問題が一番気になったことが大きくて、結局GRで撮ることが多かったですね。撮ろうと思ってから撮影するまでのレスポンスもスマホよりもGRの方が早かったりして。
まとめ

ということで結構な種類のカメラ・ムービーカムを持ち込んで試してみたんですが、結果としては「Ricoh GR」が最高でした。
コンパクトでさっと取り出してさっと撮れて、一応動画も対応しているというのが良かったです。もちろん写真画質にも満足。
GRは28mm単焦点でポートレートよりもスナップに向く機種なわけですが、子どもを撮るには(個人的には)全く問題ないですね。
どうしても広角ならではの歪みは出てきますけれどそれも表現の中におさめてしまえば良いわけで。あとはiPhoneなどで歪み少ない写真も抑えで撮っておくと。
ちなみに母子ともに自宅に戻ってきてから数日経ちますが相変わらずGR中心で撮影しています。動画はiPhoneが多めかな。
今のところは子育て中ってレスポンス早く片手で簡単に操作できる機材が大切なんだなという感覚ですね。継続していろいろと試していきます。ではまた。