起業・フリーランス

フリーランスで結婚して親になって子どもを育てている人ってどれくらいいるんだろう。

自分の生き方って、先に生きる世代にモデルケースがあるとイメージしやすいですよね。

意外と身の回りにいない「フリーランス×パパ」

そのモデルケースは実際に近い距離にいる人だったり(親とか親戚とか)、またはテレビで見るようは人だったり、何かの作品の登場人物だったりするかもしれません。今の時代だとネット上でそのモデルを見つけることも多いかもしれません。

そんな中で、ふと思ったんですが。

ググればある程度は出てくるものの、近いところでは自分と同じような生き方をしているモデル像がいないことに気付いたんですよ。

ちなみにうちは夫婦共働きで、私は個人事業主・フリーランスという働き方で5年。嫁さんは会社員。結婚してからは8年程経っていて、私は35歳、嫁さんは33歳。来月やっと第1子が産まれる予定です。フリーランス的な働き方をしている人自体が地方だとそれほど多くないということもあるかもしれませんが、同じような構成で参考にできるモデルケースがないというわけで。

フリーランスで結婚して家庭や子どもを持つことに対する制度や環境ってまだまだ整っていない

働き方改革の流れで「フリーランス」という選択肢も結構選ばれやすくなっているようには感じるのですけれど、収入の安定とか保障の範囲とか、会社員と比べると自分で何とかする割合が高いのが「フリーランス」です。この「フリーランス」という働き方で「結婚して家庭や子どもを持つ」ということはどれだけ一般的なんでしょう。

というのも、働き方の選択肢を広げるような世の中の流れは賛成なのですが「フリーランスが普通に生きていけるような制度や環境の整備は果たして整っているのか」ということを考えなければならないのではと感じるんですよね。私も結婚したときには会社員でしたから、最初からフリーランスだったとすれば今頃どうなっていたかはわかりません。

結婚する前の学生だとか社会人になりたてだとか、そういう条件下にいると今の時代フリーランスにもあまり抵抗はないかもしれません。でも家庭を持って守るものができた時の「社会的サポート」がどれだけ受けられるかというのは非常に大きい問題のように思います。まぁそれで稼げれば何も問題はないのかもしれませんが、35歳で独立5年目の自分でさえ「フリーランスという働き方を支える制度は未熟だな」と感じるのです。

ローンは通りにくいでしょうし、労働基準法の範囲外ですから(雇用主がいるわけではないので当たり前ですけれど)有給や産休・育休に相当する保障もありません。それを求めるのであれば当然ながら企業に勤めようということ。「当たり前」のことですからしょうがないのですが、働き方の選択肢を広げていこうという流れがあるのならばこのあたりの改革もして欲しいですよね。

でないと希望を持って(ある意味で安易に)フリーランスに流れる若者たちが後々デメリットに気付いて苦労することになりかねない。なんというか皆うまく生活できるようであれば良いのですけれど「フリーランスだから結婚する余裕も子ども持つ余裕も無い」みたいな方向には行ってほしくないというか。こういうのは老婆心でしょうか。

「個人事業主」と「フリーランス」の違い。

ちなみに「個人事業主」と「フリーランス」って結構混同されがちなのですが必ずしもイコールじゃないですよね。

例えば農業。個人事業主という形で農業をしている方もいらっしゃいますけれど、これはフリーランスという働き方のイメージではないですよね。個人商店とかも同じかもしれません。個人事業主という形態かどうか、屋号を持っているかどうか、フリーランスという働き方のイメージに近い自由度を持っているかどうか等、様々な見方ができるはずです。

そういう意味では一般的に(特にSNSなどのネット界隈で言われる)「フリーランス」というのは「個人事業主」という形態の中にある一つの働き方ということになります。確定申告が必要というようなレベルでは個人事業主もフリーランスも同格なので、私自身はブログで表現するときには「個人事業主・フリーランス」と併記する場合が多いです。企画業ってどちらの側面もあるので。あくまでイメージですけれど。

農業家としての個人事業主で同じような家族構成の方はいますね。でもフリーランスとはちょっと違う。利益を生み出す土地や資産もあるわけですし、第一次産業は公からのサポートもまだ手厚い。このあたりは細かく語るにはもっと場合分けする必要ありますね。

まとめ

ということで身近に「フリーランス×パパ」という属性がいないのって、もしかしたら結構ハードル高いということなのかなぁとふと感じたのでした。イメージだけかもしれませんし、実際そうだということかもしれません。業界・業種・職種・地域にもよるので一概には言えないということも前提としつつ。

TwitterのTLとか見てるとフリーランス界隈も盛り上がってそうだなぁと思いつつ(主に首都圏なのでしょうけれど)、近いモデルが少ないということは逆に自分自身もモデルケースになり得るのかもしれませんね。新しい時代の働き方に、家族を持って暮らしてもいけるという方法論が語れれば一部にはニーズもあるのかなと。

今後は子育て記事も多くなると思うのですが、このあたりの現実的な経験も記事に残していきたいですね。ではまた。

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