働き方

専門家・講師として講座・セミナーに登壇する場合のスタンスと事前準備について

専門家・講師として講座・セミナーに登壇する場合のスタンスと事前準備について

先日とある商工団体からキャッシュレス関連の講座講師に呼ばれて登壇してきました。

講師を頼まれた時には内容によって関連資料をまとめて購入することが多くて、案件によっては書籍費と謝金がトントンだったりすることもあります(- -;

※通常、この資料代は自費で持ち出しです。

これ企画業の職業病ですね。90分程度のボリュームでもネット上のデスクリサーチのみでは気持ち的に足りなくて、関連書籍に一応目を通しておきたくなるんですよ。

今回も準備過程で参考資料を購入したのですが、記録の意味も含めて講座講師としてのスタンスと書籍購入のスタンスを簡単にまとめておきます。ご参考まで。

講座講師としてのスタンスについて

講師業を本業として食べているわけではなく地元応援の一貫で相談された際にお受けしている形です。何かしらの講座関係で登壇する依頼があった場合、90分程度の持ち時間だと内容にもよりますが50枚程度のパワポスライド資料を準備することが多いです。

依頼内容は商品開発、POP講座、SNS活用講座、そして今回のようなキャッシュレス講座など様々。これは私が自治体・商工会関連の専門家リストに登録されていて、その登録上の分類が「広告・PR・販路拡大・商品開発」など「企画」全般を広く対象としているからです。

これまでのキャリアでの企画運営実績として、通常の官民の企画・制作・運営の他に、例えば大都市圏における地方自治体の期間限定アンテナショップ運営(小売・飲食)等もいくつかあります。このことから自分自身の経験としての現場感も含めて参加される方にはできるだけわかりやすく伝えることを重視しています。

ちなみに個人や民間団体のセミナー的なものではなく(NPO団体から呼ばれたことは何回かありますが)、基本的には県・市町村・商工団体など公的機関の事業の中で専門家として呼ばれて立ちますのでしっかりと名前を背負って登壇する形ですね。

講座の参加者数は小さい自治体での10人程度から大きめのイベントでの登壇で最大200名程度くらいでしょうか。商工団体からの依頼が多いので10〜20名程度で数時間というのが平均的です。個人的には少なめの方が細かく対応できるのでやりやすいです。

書籍資料準備のスタンスについて

講座内容によっては自分の経験だとかこれまでの実績中心で資料調査が必要ない場合もあります。ただそれでも最新の周辺情報は集めておきたいので、官公庁の公的資料からニュース関連まで含めてネット上で集められるものはざっと目を通しておきます。

今の時代はトレンドとしてはネット上で十分な情報が集まりますが、それでも「しっかりと校正されている書籍」の信頼性の高い情報にも目を通す必要があると考えていて。

そこで通常はAmazon等でざっくり10冊程度を選んでまとめて購入します。書店で購入する場合もあります。

尚、購入時の選定基準についてはそれほど吟味していません。

専門家に聞けば「この本は欠かせない」とか「これはちょっと」とか色々なことがあるでしょうけれど、私に依頼が来る講座内容は初心者向けのものが多いので、新書や子ども用も含めて軽くレビュー見た上でざっくりカートに入れて注文してしまいます。

あとKindle本を購入することもありますが、講座用の割合としては紙の方が多いです。これは企画用の読書に限ってはデスクに平積みにしてモチベーションを上げたいからです。あと講座内で情報の参照元・引用元として実物を紹介する場合もたまにあるので、演出的な話として実物がある方がやりやすいということもあります。

ただどうしても取り寄せに時間がかかりそうだったり、Kindle版の方がかなり安かったりする場合にはKindle本を購入することが多いですね。

感覚的にですが、ある程度レビューがついているものを中心に(適当にでも)10冊程度を選べば一定以上の周辺知識は得られます。この段階ではレビューの内容は参考程度です。正直なところ自分で読まなければわからない部分もありますし。あとは足りない部分や読んで疑問に感じた部分を更に調べたりして補完していきます。

このような資料情報は実際の講座内では結局必要にならない(そこまで求められていない)ことも多いのですが、周辺情報を入れておくことで質疑応答時に確度を高めることができますし、登壇時の自信と余裕にもつながります。

あとは難しいことをどれだけ平易な言葉で翻訳して参加者がイメージしやすく伝えられるかの勝負です。

まとめ

ちなみに冒頭で述べたように通常は公的な団体からの依頼でも準備にかかる書籍代って特にいただけないんですよ。資料作成費でいくらか出ることはありますが稀です。しかも謝金も基準が決まっているので、例えば企画書1本の金額の数分の1ということも普通です。

地域の専門家派遣的な位置付けって有名人を呼ぶのとはわけが違うんですね。

このため講師によってはそれほど準備経費をかけないという方も多いと思います。他で依頼を断られたということで私に相談がまわってくる場合もあるくらいで。まぁ時間を確保されて経費と謝金がトントンだと経営的には実質赤字ですからね(その分の時間を本業に使えば利益化できるということ)。

でも個人的なスタンスとしては、本業でもある程度稼いでいるので講師依頼については利益とは捉えていなくて、謝金頂いて専門書籍購入して知識を強化できると思えば万々歳だなと考えているところです。本業のノウハウを無償提供してくれと言われれば断りますが。

あとは自分が伝えたことで地元の事業者さんが何かしらのアクションをしたいという気になっていただければ十分嬉しいということも。35歳にもなるとどうやって社会に還元していくかということも一つの課題・役割なわけで。

ということで今回購入した書籍の簡易レビューも載せようかと思っていたのですが、思いのほか長くなってしまったのでここまでにします。ではまた。

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