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買い専門だったメルカリに初めて出品してみた。
家の片付けで捨てるよりはとメルカリ初出品
家の整理がてら機材やら本やら使っていないものをメルカリで出してみたが結構買ってくださる方いて感謝。自分の手から離れた後はどうなるのかわからないが大切に使ってくれるといいな。売上でまた何か買うとすれば物々交換感あるよね。手数料と配送料はかかるとしても。中古市場はまだ余地がありそう。
— Neji@ふるさとで生きよう。 (@neji1983) October 7, 2018
メルカリ使い始めてから数年、買う専門でサービス利用してきたのですが、今回家の片付けに伴って初めて出品もしてみました。今の所出品してみているのは機材とかコレクションから使わない&これからも使わないだろうものと、専門書を含めた書籍関係です。15品ほど出してみて1-2日で5品ほど売れたので意外と購入していただけるものだなという感覚。
買いの分析から売りのポイントを仮説検証中
これまで買ったのがのべ150品ほどある中でメルカリでの値付けや品目等についてはある程度研究してきたこともあって、何がポイントになるのかはある程度仮説立てした上で出品しています。今の所はほぼ予想通りの動きですが、専門書籍については最初安く売りすぎたなという感じ。漫画や雑誌と違って専門的な本って中古市場にもあまり出回らないし、きれいかどうかもあまり関係なかったりするんですよね。特に自分で読む限りは。書き込みとかもないほうが良いけれど、場合によっては寧ろ他の人の書き込みを見てみたいくらいだったりして。
そうすると物によってはAmazonのマーケットプレイスとかでとんでもないプレミアム金額で出されていたりもするんですが、まぁ基本的には中古が定価より少し安ければ買うかなと思うわけです。これが出品側になるとちょっと弱気になってしまうので、必要以上には安くしないように気をつけたいなと思いました。とは言え中古品売って稼ぐつもりはないのであくまで「適正価格」をもう少し見極めるノウハウは身につけていこうという感じです。
メルカリで「稼ぐ」のは個人的感覚としては少し違う
ちなみに売る側の経験もしてみると「メルカリで稼ぐ」というのは基本的には違うなぁと考えてしまいます。メルカリで稼ぐ方法については買う経験からある程度想定していて、どの分野のどの価格帯の商品を仕入れて売れば良いかというのも仮説立ては済んでいるのですが、この「仕入れて」のルートを固めなければ中長期的な展開は安定しなさそうです。仕入れ販売していくのは一般的な「商売」と一緒ですから、マーケットの特性に合わせて利益を上げていくということについてはどこにいても同じ話。
私が「違うなぁ」と感じているのはどういうことかというと、良い意味でメルカリが生み出している市場は個人間のモノとお金の流動性を作りながら、各家庭に使われず眠っているモノがちゃんと「使われる機会」をつくり出している点こそが重要ではないかということです。
ヒトでもモノでも適材適所が社会利益になる
人材でも「適材適所」という言い方をしますよね。その人その人の活躍できる場を能力や適正と照らし合わせて人員配置することで、全体のパフォーマンスを最大化していくということ。これに近いことが日本中の物置や本棚に眠っているたくさんのモノにも言えるのではないかということです。感覚的にわかりますでしょうか。
モノはヒトに使われてコトを生み出すことで初めて役割を果たすとすれば、資産として使われず眠っている時には何かを生み出すことに対する機会損失をしていると考えることもできます。これは社会損失かもしれません。とすると、中古市場で新たなオーナーの手にわたることが金銭のやり取り以上のコトを生み出していくのではないかと考えることができます。
mercariのミッションから見る中古市場の社会価値
ここでmercariの企業情報から彼らの言葉を引用してみましょう。
Create value in a global marketplace
where anyone canbuy & sell
ミッション
新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る
世の中では多くのモノ・サービスが生産・販売されていますが、誰かには価値があるのに
捨ててしまうなど地球資源の無駄になっていることが多いと私たちは考えています。
「捨てる」をなくすために、個人間で簡単かつ安全にモノを売買できる
フリマアプリ「メルカリ」を日本とアメリカ、そしてイギリスで展開しています。バリュー
- Go Bold – 大胆にやろう
- 世の中にインパクトを与える多くのイノベーションを生み出します。
- 破壊的創造を目指し大胆にチャレンジし、数多くの失敗から学んでいきます。
- All for One – 全ては成功のために
- メンバーの力を結集してチームで最高のプロダクトを創ります。
- チームはどのような成果をあげており、それに個人としてどのように貢献しているか
- というチームワークを非常に重視しています。
- Be Professional – プロフェッショナルであれ
- メルカリは卓越した能力を持った個人が考え抜きベストを尽くす組織です。
- メンバーは常にオーナーシップを持って自由闊達に仕事をし、専門的能力を
- レベルアップしていきます。
特にミッションの部分にその思想があらわされていますよね。「誰かには価値があるのに捨ててしまうなど地球資源の無駄になっていることが多いと私たちは考えています」の部分。ここでは資源的な意味合いを強調した表現になっていますが、実際はそれ以上の価値が生み出されいているのではと感じます。
個人間売買の潜在的な成長余地はまだまだ深い
mercariの成功にわかるように、この潜在的な中古市場、特に個人間売買の成長余地はまだまだありそうです。自分の家を片付けているだけでも「使っていないけれど手放すのもなぁ」というものって結構あります。もちろん生活や仕事に必要になるものや思い出と紐付いたものは手放す必要もないのですが(私自身はミニマリストでもないので)、特に書籍なんかは「資産」だという考えでこれまで生きてきたので、必要以上に買いすぎて増えている部分もあったりします。これが他の誰かにとっての新しい機会創出につながるのであれば、読むことのない自分の手元にあるよりは市場に流した方が社会利益になるかもしれません。
この部分に「利益」「稼ぎ」というものが紐付いて強化されてくると意義的な部分が薄まってきてサービス利用者としてはつまらなくなるかもというのが先程の話に戻るところです。売ったお金でまた別の商品を買って、いわば物々交換のようなイメージで新しい経験を手に入れていくようなサイクルが面白さのように感じています。とはいえもう少し出品にも慣れてきたらこのあたりの最適化については分析してみようと思います。
まとめ
出品商品や価格帯の適正化を考えると、送料や包材と扱う商品のサイズ・単価などから向き不向きがあることも確かです。捨てるよりはと出品するのはいいとしても、それが送料などで利益的にトントンだったりすると時間かけてまで売らなくてもいいなとなりますよね。これは別の意味で自分自身の利益機会を奪われていることになりますから。
ちなみに、このメルカリのシステムのすごいところは、インフラとしてアプリのUI含めて非常に使いやすい場を提供しつつ、メルカリ自身は在庫を持たないので固定費を最小限にできることです。リスク管理も利用者間トラブルの調整に特化すれば良いわけで。開発費や新たな事業展開などには多額の投資をしているかもしれませんが、一つのサービスとしての利益構造がシンプルで素晴らしい。
ユーザーとしても経営者としても非常に学びが多いサービスです。もう少し勉強しよっと。