デジタルカメラ

DP2 Merrill(とGR)に最適なManfrottoのカメラスタビライザー 797 Modopocket

機動性が命のコンデジ用の簡易スタビライザーの決定版

“Manfrotto カメラスタビライザー 797 Modopocket”

GRやDP2 Merrillをメインに持ち歩く時、できるだけ身軽でコンパクトな装備にしたくなります。カメラ自体のコンパクトさと機動性をその他の機材で台無しにしたくないんですよね。DP2 MerrillはGRに比べると大きめですがぎりぎりコンデジの範囲です。

そしてGRはまだスナップシューターとして基本手持ちでも楽しめる一方で、DP2 Merrillは4,600万画素のFoveon X3ダイレクトイメージセンサーを搭載しているので手ブレに非常に弱いんです。というか超高画素なのでちょっとしたブレも拾ってしまうんですよね。GRのようなスナップ用途ではなくじっくりと腰を据えて脇を締めてブレを排除して撮るタイプのカメラですから、コンパクトで手軽に撮りたいという思いとのバランスが中々難しい機種でもあります。

そこでカメラ自体につけっぱなしにできるくらいの超小型の三脚・スタビライザーを探した結果、この「Manfrotto(マンフロット) カメラスタビライザー 797 Modopocket」にいきつきました。読み方は「モドポケット」のようです。かなりユニークな商品で、現在は新型の商品に置き換わっていますが個人的にはこの797モデルが最高だと思っていて、後述しますが2つ持っています。

商品名が「797 Modopocket」と「Modopocket 797」のどちらが正式なのかわからないのですが、パッケージには797という数字表記の下にModopocketのロゴが記載されていることからかAmazonをはじめとして前者表記が多いように感じますのでここではそれにならっています。

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797 Modopocketの商品写真と詳細解説

折り畳まれた状態が上の写真。三つ折りになっていて非常にコンパクトです。Manfrotto(マンフロット)の製品って基本的に洗練されたデザインなのですが、この797 Modopocketも非常に高級感があって所有欲を満たしてくれます。撮影のモチベーションを上げるのに質感って大事ですよね。この三つ折り状態の足を開いてみると次のような感じ。

足を開くのにはちょっとコツがあって、力の入れ具合は慣れる必要があるかもしれません。私が持っている2つの797 Modopocketのうち片方(DP2 Merrillにつけっぱなしにしている方)には足の片方にベロが出るようにシールが付いていて、それを引っ張るとうまく開くようになっています。上の写真の方は中古購入時に既にシールがなかったのでそのまま使っています。これを立ててみると次の写真のようになります。

なんかメカ感あってかっこよいではありませんか。どこか愛嬌もあるデザインは流石マンフロット。赤いボルトもアクセントが効いていて良い感じです。ちなみにこの本体には、前述した足を開きやすくするためのシールの他にも付属品がありまして。上の写真で言うと手前の足の左側に小さな穴がついているのが見えますがこれが逆サイドの足にも付いていて、足を開いたときにちょうどピンと張る程度の長さのストラップで繋がれています。一定以上は開きすぎないようにするための仕組みで、ティルトするときなどに役立ちます。ただ私はちょっと使いにくかったので外しています。

SIGMA DP2 Merrill × Manfrotto 797 Modopocket

SIGMA DP2 Merrillに装着してみるとこんな感じです。装着しっぱなしにしている方で前述のシールが付いていますね。ボルトを締める位置は少しスライドできるようになっているので、スタビライザーの位置は調整できます。上の写真ではレンズの真下にスタビライザーが来るようにセッティングしているので向かって左側が少々重く見えますが実際は意外と安定しています。設置する足が4ヶ所あるので置く場所によって万が一、微妙に3点接地になっても一度置いてしまえば安定する感じですね。微調整もできますし。念の為2秒タイマーなどで撮れば安心です。

下から見たところ。スタビライザーをデフォルトでこの位置にしている最大の理由は「バッテリー・SDカード交換」がしやすいからです。カバーで少しわかりにくいかもしれませんが、この位置だと底面の蓋がスタビライザーに干渉しないで開閉できます。これ結構大事なことでして、どれだけコンパクトでつけっぱなしにできるスタビライザーやミニ三脚でも、装着したままでバッテリー交換できないと使いにくいんですよね。いちいちスタビライザーを外すのも億劫ですし。これはデジカメのバッテリー蓋の位置にもよりますけれど、DP2 Merrillの場合はちょうど干渉しないように取り付けられる位置関係だったのでつけっぱなしで大丈夫。さらに安定性求めるときはスタビライザーの左右をぐるっと180度回して調整すれば本体の真ん中にバランスもできます。あと見てわかる通りスタビライザー自体に三脚穴も空いているので、このまま三脚にも付けられるのも利点ですね。

Ricoh GR × Manfrotto 797 Modopocket

GRにつけてみるとこんな感じ。これも相性が非常に良いのですが、GRには普段はつけていません。外して折りたたんでカバンに入れてます。これはDP2 Merrillに比べて手持ちで撮ることが多いので少しでも軽くしたいという理由と、もう一つの大きな理由がありまして。下の写真を見てみてください。

DP2 Merrillと違って、797 Modopocketをどのように取り付けても「バッテリー蓋と干渉する」んです。このままじゃ蓋を開けられないのでバッテリーもSDカードも交換できないんです。SDカードは外すことがあまり無いので良いのですが、やはりバッテリー交換が素早くできないのは致命的。ということでGRにはつけっぱなしにしておりません。

まとめ

カメラにつけっぱなしのタイプのミニ三脚は各メーカーから出ていますが、個人的にベストかつ唯一の使い心地として選んだのが「Manfrotto カメラスタビライザー 797 Modopocket」です。デザイン的にも優れていますし、質感としても素晴らしい。

後継商品のMP1が少し細長い形状になったのでそれに比べると797 Modopocketは無骨に見えるかもしれませんが、足が大きめであることで角度調整もしやすいです。既に数年使っていますけれど旅先でのちょっとしたブレ防止に非常に役立っています。

ちなみに最大荷重が500gとのことでコンデジならほとんど大丈夫だと思います(ストラップ外すと少し重いと開いちゃうかもしれませんが)。同じく後継商品のMP3は耐荷重が1.5kgということでデジタル一眼レフでもレンズが重すぎなければこちらでも良さそうです。あと797 Modopocketは本体の三脚穴の位置によってバランス取れるようにつけられるかどうか変わってくるところだけが注意点ですね。

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