起業・フリーランス

2019年は12月26日が実質的な仕事納めに。育児と仕事のバランスについて考えさせられた1年でした。

カレンダー的には12月27日(金)が仕事納めとなる場合が多いのかもしれませんが、ネット上では26日に仕事納めという報告もかなり見られるようですね。私は個人事業主・フリーランスなので自分でどう決めるかということになるものの、年内最後の案件が26日なのでここで仕事納めということにします。簡単な振り返りを。

2月に子どもが産まれて、育休生活をしようと決めていた今年(実際は「ほぼ育休」)。

今年は2月に第1子が産まれたので、仕事云々というよりはとにかく育児の1年でした。嫁さんは産休・育休(1年間)を取りまして、それに合わせて私も「育休生活」をすることに。

以前の記事でも何度か述べましたが、個人事業主は一般的な育休制度の対象ではないので休んでも給付金等はどこからも一切出ません。つまり「個人事業主の育休=ただただ自主的に働かない」ということなんですね。

これは当然ながら父親であろうが母親であろうが個人事業主・フリーランスであれば同じことなので、(少なくとも2019年現在は)独立後に子どもが欲しいなと考えている方は注意が必要です。

我が家の場合は私が個人事業主、嫁さんが一般企業に勤めているという夫婦共働き。この場合、嫁さんの産休・育休については一定の給付金が出て、私の育休については「自主的な休業」に近い形になるわけです。

個人事業主で育休を取るというのは勇気がいるというか、その後の仕事に影響が無いかなどの懸念がある場合もあると思うのですが、私の場合は割り切って育児中心の生活をしようという思いでした。

働き方や子育ての価値観も変わりつつある時代の中で、一生のうちに1度でも経験できるかどうかという「子育て」というものにちゃんと向き合って経験として積むということは非常に大切なことだと考えたからです。特に産まれるまでの妊娠中と、産まれてから少なくとも1年以内については、できる限り家族3人で過ごすことが重要だなと。

そこで少し前から暫く休んでも問題ないような準備をした上で、今年については基本的には育休生活をすることができたわけです。「基本的には」という言い方にしたのは、結果として100%休みというわけではなくて、ある程度選んだ上でいくつかの仕事については受けたということです。

ということで子どもが産まれた直後から数ヶ月は「ほぼ育休生活」、生後半年以降は「半育休生活」という感じでこの1年は過ごしてきました。振り返るとこの選択は間違っていなかったなと感じます。

新生児期から毎日朝から晩まで夫婦で子育てをするということでお互いに協力できることも多かったですし、育児ストレスもほとんどありませんでした(新生児期の3時間サイクルのときは身体の疲れどうしてもありましたが)。経験としても非常に大きなものとなったことは確かです。

これからは男親でも少なくとも1年は育休を取ることが普通にできる社会になっていくと良いだろうなと思います。40年とか働き続ける中でのたった1年〜数年ですからね。

ほぼ育休生活の仕事への影響は想定より少なく、寧ろQOLが向上。

またほぼ育休生活を1年間続けることによる肝心の仕事への影響についてですが、実際のところは「ほとんど影響が無い」というのが現状です。

今年については「育休中なので」という理由をはっきりと伝えて、細かい仕事やどうしても時間や手間がかかりすぎて子育てと両立しにくいものについてはお断りしました。

それにも関わらず個人事業主としての年商については実は例年とそれほど変わらない数字でこの12月末の着地となったんですね(個人事業主は1〜12月が事業年度で固定となります)。

案件数は絞ったので格段に減っていはいます。ただしこれまで金額と労力のバランスが悪いものも基本的に断らずに受けていたので、それがなくなったことで「売上にはそれほど影響がなく、時間だけにゆとりができた」という感覚。

こうなると普段の働き方だとか数字の作り方について見直す必要があるなと感じざるを得ませんよね。もちろん何でも受けることで回ってくる大きめの機会もありますし、数年単位で考えると今後影響が出てくることはあるかもしれません。ただその時にはまた新しい案件を作っていけばよいわけで。

この1年の仕事と育児のバランスと経営的な数字の結果は個人的にインパクトがあるものです。ワーク・ライフ・バランスってちゃんと戦略的に設計していけば、極端に大きく稼ぐことは無理かもしれませんがQOLを大幅に高めることができるということがわかりました。

これは育休生活ではない普段の働き方でも応用できるもので、個人事業主・フリーランスという働き方の中でどのような生き方を選んでいくのかということに関わってくるものです。

2019年についてはほぼ育休生活をしつつもある程度の数字も結果として残せたので、事前に準備していた家計的な準備をそのまま1年繰り越すこともできる状況。つまり「あと1年以上は完全に育休生活してもまだ生きていける」ということになります。

依頼がある案件については判断しつつも、今年と同じようなスタイルで継続的にいけるものかどうかを確かめてみたいところですね。見方を変えればこれからの1年を更に次の1年に向けての準備期間に丸々使うこともできるということでもありますから、中長期的な事業設計も含めて検討する時期という位置付けにするのも良さそうです。

まとめ

個人事業主・フリーランスとしての育休生活は、家計的に問題がないような事前準備をしっかりとしておけば、働き方自体を考え直すきっかけともなるものでした。

一応、我が子が1歳になる2020年の2月上旬までは育休期間という位置付けにしていますが、保育園に入園できるかという問題もあります。嫁さんの仕事復帰までに保育園入園ができない場合には、それぞれの実家に協力してもらいつつも私がほぼ育休生活を続ける必要があるかもしれません。

2月のタイミングでまた改めて振り返りをするかとは思いますけれど、いずれ2019年の1年間の仕事は無事終了ということでお疲れさまでした。ではまた。

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