日常と雑記

シンプルなデザインは時代を超える。

普遍的なデザインはシンプルで美しい

先日TLに流れてきて思わずRTしたのが↓

 

Porsche 356A 1500 GS Carrera GT。およそ60年前の車だとは信じられない洗練されたデザインですよね。いま新車として発売されても「新しい」と感じるような。

もしかしたら「退色しやすい赤」というイメージに対して鮮やかなカラーリングが見栄え良いことで新しさを感じているような認知的な要素もあるのかもしれませんが、それでもやっぱり美しいデザインというか曲線です。

時代を反映する漫画文化と未来描写

ツイートにも書いたように手塚治虫先生(先生という呼び方で良いでしょうか)の「鉄腕アトム」を始めとした未来描写に出てくる車ってこんな感じだったなぁとワクワクしてきます。

ちなみに手塚先生が生きた時代は1928年(昭和3年)〜1989年(平成元年)。「アトム大使」連載が1951〜1952年、「鉄腕アトム」連載が1952年〜1968年ということですから、その時代の世界のデザインは今見ても新しい発見が結構あるのかもしれません。

鉄腕アトムやドラえもんなど、未来の世界を描いた漫画には当時開発中だったり想像された技術が数多く出てきます。不思議なもので、漫画によって空想された世界を現実世界の技術が追っていき現実化させていくというような流れもありますよね。

人類の進歩にとって空想や想像や夢は欠かせないものです。

安全性とデザイン性との狭間で。

さて、自動車の話に戻ると、最近の自動車のデザインは中々ゴテゴテしているイメージのものが多かったりします。一番の原因は「安全性」なのでしょう。車と車、車と人が衝突した際のショックを軽減するためのデザインが最優先で、その基準とデザイン性・居住性などのバランスを各メーカー競い合っているということだと思います。

基準は法的に決められているものであると同時に、世界戦略が基本となっている自動車業界では日本のみの基準ということだけではなくグローバル基準での設計も必要となるはずです。つまりデザイン性に対する制約も自然と多くなってくる(または一番厳しいところに合わせていく必要がある)ということでしょうか。

国内でもコンセプトカーがそのまま発売されるということはほとんど無いですよね。コンセプトはコンセプト。あとは実際の基準に合わせてアップデートされた形で発売されるわけで、多くの場合にその段階でデザイン性は落ちます。

現代の技術でデザインをシンプルに戻せないだろうか

一方で、乗る側からすると「もっと美しいデザインの車に乗りたい」というのも正直なところです。とはいえ比較的デザイン性の高い輸入車の価格帯でポンと買えるわけではなく。そこで何か解決できる方向性はないのかなぁと考えてしまいます。

最近の電気自動車市場では久しぶりにチャレンジしたデザインのものも出てきているように思いますが、これは従来のガソリン車の基準とは別の基準を作り上げる必要性からまだ自由度が残っているということなのかもしれません。数年、数十年単位でEVシフトが進んでいくとすれば、自動車のデザインも最新の技術をもってシンプルで洗練されたものが出てきたら楽しいですよね。

時代を超えるシンプルデザインの方向性が自動車にも戻ってきほしいです。

クラシックカー×EVみたいなのが欲しい。ミニ四駆的な。

余談ですが、電気自動車のシャシーにクラシックカーのボディをはめ込むようなのって生まれないでしょうか。ミニ四駆みたいに。最初に上げたPorscheのボディは3Dプリンタで出力して。そんな未来が来てほしいなと感じます。

 

 

 

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