企業に勤めていれば必ず年末の忘年会というものはあるものですよね。今の時代だと強制はできないということで自由参加だからと参加しない人もいるようですけれど。
企業イベントとしての忘年会ではないからこそ気が楽。
私も勤め人だった頃には毎年の忘年会はお決まりのイベントだったのですが、独立してからはそのようなこともなくなりました。仕事仲間で時間とタイミングが合えば少人数で軽く飲みに行くといった程度。
会社の忘年会というのも特に嫌いではなかったのですが、いわゆる接待的な意味合いの飲み会が全くなくなったのは非常に気楽で良いものです。今年の年末についても私が仕事関係ではほぼ唯一参加している飲み会メンバーで集まるということになったので、忘年会として参加してきました。
いつも通りのゆるい集まりで1年間を労うご苦労さん会のような感じで過ごしつつ、フリーの立場は私だけでしたので、組織への所属から抜けて6年も経つと話を聞いているだけでも色々と新鮮だったりもします。
特に今年は我が家に第一子が産まれて夫婦でほぼ育休生活をしてきたことで、働き方や生き方についての価値観が変わった1年でした。完全なオフでも無かったのですが、それでも一定の実績を残すことができたことで「どう自分の時間を生きるのか」ということについて考えさせられました。
だからこそ、近い世代で異なる働き方をしている人たちの価値観と自分の価値観を照らし合わせることで、新しい視点の発見にもつながったりするんですよね。
育休生活を経て変化した価値観からワーク・ライフ・バランスについて考える。
30代も過ぎると自分の裁量でできる仕事も増えてきますから、仕事自体が楽しい時期でもあるんですよね。その一方で家族が増えたり親の世話について具体的に考えなければならないタイミングでもあったりして、ワーク・ライフ・バランスについて見つめ直す時期でもあります。
結果として転職や独立することで働く場所・働き方を変えたり、優先順位を決め直して生き方を選んでいくという決断をする場合もあるわけで。実際の所、私も30歳の時に独立をしてここまで6年間やってきました。
何となく前職や前々職の頃のことをつい最近のように思い出すこともあるのですが、独立してからの職歴が最も長くなってきていると考えるとあっという間というか不思議な感覚にもなりますね。
そんな中での育休生活突入でしたので、これまでの働き方とこれからの働き方について整理しつつも「これからの時間をどのように生きていくか」という問題については常に考えておりました。
36歳になって子どもが産まれて、「残りの人生それほど長くないもんだな」と感じることが多くなったんですよね。病気とかそういう話ではなくて、80年生きるにしても折り返しが近いわけで。更に自分自身が身体も頭もちゃんと動く状態で好きなことをできる期間って限られます。
我が子が大学を出て社会人になる頃には私はもう60歳と考えるとあっという間でしょう。今の時代というかこれから先の時代は60歳の意味合いも変わり続けていくのかもしれませんし、急激な人口減少の結果どのような社会になっているのかは想像を超えるものがあるのかもしれません。
ただ平均寿命が大幅に伸びて200歳まで生きられる未来になっているかと言えばそうではないでしょうから、基本的には60歳を一つの区切りとして人生設計をしていくということは変わらないままなのかなと感じるんですよね。年金どうこうとかいうのは置いておいて。
するとやっぱりここからたった24年という限られた時間をどう生きるのかということを考えざるを得ませんし、自分の感覚としては単純に「今の延長で良い」とは思えないわけです。そもそも「このままの流れで」という感覚であれば独立などしていませんからね。
何をどのように選択して進んでいくのかということについてはまだ答えが出ませんが、今回の忘年会で色々な話をしている中で自分自身のポジションについて少し見えてきたものもあったなぁと。
動かなければ淀む。イメージが固定化される前に次のフィールドに進むという選択肢。
個人的な感覚なので決して一般化できるものでもするつもりもないのですが、「ずっと同じことをやっているとつまらない・飽きる」というのが根本にずっとあるなと思うんです。会社組織の中にいたとしても個人事業主として独立したとしても同じことで、常に何かしら新しいことに挑戦し続けていくということが性に合っているというか。
だからこそ自分が関わっている範囲のコミュニティで自分自身の固定化されたレッテルがつき始めると「そろそろ次だな」と考えてしまうんですよね。独立後も既に6期目が終わろうとしていますが、大体2年毎に意識的に取り組む内容・テーマを変えてきているのもこの理由によるもので。
ちなみに現在の企画業という生業はこの点において包容力があるというか非常に汎用性が高い技術分野になるので、ある程度フィールドを変えても十分に対応できるのは強みになっているわけですね。つまり自分の性に合っているということです。
今回の忘年会は年代が近いメンバーが中心だったものの立場や働き方は様々なので、自分のスタンスとの距離感を測ってみることで視界がひらけるというか頭がスッキリするというか、考えを整理するのに非常に有意義な時間を過ごせました。
年が明けると7期目がスタートするわけですけれど、少なくとも2月まではほぼ育休生活が続きますので今後についてもう少し考えてみようと思います。保育園入園が決まらなければ完全復帰までもっと長くなる可能性もありますけれど。
まとめ
育児中心の生活をしていると家族親戚などとの交流が中心となるので、意外とそれ以外の人達とゆっくり話す機会もなくなったりするんですよね。そういう意味では「働く」ということは良い意味でコミュニケーションやリフレッシュの機会として機能しているなとも実感するわけで。忘年会や飲み会も然り。
働き方が切り替わっていく時代の真っ只中にいるだけに、これまでの「普通」を気にせずに色々と試しやすいタイミングでもあることは間違いありません。地方で生きていくのには十分なサイズ感としてコンパクトで地味なビジネスのモデルが理想だったりもするのですけれど、2020年はもう少し先を見た動きとして具体化していきたいですね。ではまた。