仕事

専門家としてのナレッジ共有・ふるさと振興・学びの機会を大切にするということ。

独立起業後の地域貢献の手段について考える

ある程度経験を重ねたら社会還元するということ

会社勤めだった頃はまだ20代で役職もなかったので社外に会社の代表的な立場で役割を持って呼ばれることは基本的にはありませんでした。しかし独立後は個人事業主だとしても屋号を持って「代表」となるわけで、まして30代に入ったこともあって自分一人の働き方とは別に地域社会への貢献をどのようにしていくかについて考えるようになりました。

20代は自分にとっては吸収に特化する時期で、30代になってやっと社会還元できる体制になってきたなと感じました。個人事業主として稼いで税金を払うということもそうですし、地域の人材の一人として何かしらの力になれればという思いもあります。自分一人でできることは大きなことではないのですが、それでも地方の各地域でそれぞれの思いを持って地域社会の一側面をになっている数多くの中小事業者にとって、少なからずお手伝いができるフィールドは常にあるものなんですね。

地域中小事業者の課題解決のアウトソーシング先として

どこの企業も人材不足問題は常に抱えていて、それが車内で解決できないのであればアウトソーシングするのが最もコストパフォーマンスが良くて即効性のある方法でもあるからです。しかも必要な力は意外と多種多様で、いわゆるコンサル的な専門家に頼るものばかりではありません。

私の場合は広い意味での「企画」を担っていますので、商品開発からブランディングサポートまである程度の範囲をカバーできる強みがあります。特に地方中小事業者は予算的にも潤沢でない場合が多いですから、コンサル大手に頼むのも難しいことが多く、ここに専門性を持って協力していくことがふるさとへの貢献にもつながるというのが個人的な思いです。

『専門家』としての役割を受けること

この姿勢を数年続けていると、自治体等の講座・セミナー講師依頼や、専門家としての相談派遣依頼やイベント関連の審査員・評価員を頼まれることも増えてきました。一般企業さんからの依頼もたまにあります。これ関係って地方ではある程度「やっている人」が決まってくる傾向がある一方で、人が固定されるとそこで共有されるナレッジも固定化しがちという課題も根強くあります。そこで少し違う視点、いわゆるコンサル視点ではなく、現場経験も潤沢にある企画・広告分野での(地域にとっての)新たなナレッジ需要はあるということですね。

私自身はこういう需要はできるだけ多くの専門家が入れ替わり立ち替わり関わっていくことが大切と考えていることと、本業最優先で依頼を受けるかどうかを決めていることから年度によって受ける数はかなり波があります。たまに「他に依頼先がない・断られた」みたいな案件もあってビジネスと考えると危険だったりするのですが、専門家系の依頼は社会貢献と捉えているので、困っていそうなのはできるだけ受けるようにはしています。クライアントは他に断られてとは言いませんけれどね(笑)。大体わかりますし声かけていただいただけでも嬉しいものなので。

士業や著名人でなければ基本的にフィーは安価。

ちなみに、このタイプの依頼は本業と比べると非常に安価な価格設定になっているのが常です。時給いくらという感じで、本番の1-3時間分のフィーのみ。事前準備に使う時間はほぼ見られません。資料作成で〇〇文字いくらみたいな設定がある場合もありますけれど、通常の企画書制作と比べると10分の1以下です。

もちろん士業だったり著名人だったりすればまた単価は違うのですが、専門家という枠だと例えば自治体の規定によるもので、その規定が昭和時代に決められたものだったりするんですよね。オンラインサロンの方が何倍も効率が良いのが時代だなぁと思いますが、まぁそれはそれで地域事情がありますからしょうがないところでしょうね。

個人的にはこれ系の予算配分は自治体で改善してもよいのではと感じていますが。自分のフィーどうこうではなくて、地方に最先端のナレッジを呼び込むためのソフト面での必要経費が重要と見られていないことへの危惧です。一方で1本数千万〜億単位の自治体事業もありますからね。1県民・1市民として税金による予算配分についてはもっともっと最適化できるはずと感じます。ここではこれ以上言いませんが。

自分が企画や運営で関わるイベント・事業で「依頼する側」に立つ場合には、この点しっかりとしたフィーを規定してお支払いすることにしています。予算上限決まっている場合でも、残す利益よりも関係者への配分をしっかりすることが中長期的な信頼関係につながると考えているからです。

予算設計から関わるときには当然最初からしっかりと組み込みますが、途中から参画した場合とか意外とこのあたり抜けてたりすることもあるんですよ。信じられないかもしれませんが結構適当な人が驚くほど多い(そして意外とそれでも回っていたりするという…)。企画やイベント関連やりたい方は予算設計のスキルは必須ですよ。関係者全員が損しない設計をしっかりとできることは重宝されます。

準備に全力すぎていつも赤字だけれど構わない

さて、そんなこんなで専門家的な役割を受けた場合、性格なのですができるだけ全力で準備して臨みます。

自分が今持っている知識と経験を棚卸して、最新情報や周辺情報をネットと関連書籍で仕入れて整理します。わかりやすいのは取り敢えず本屋やAmazonでテーマに関連する専門書籍を10冊前後買うことです。20冊近くなることもあります。専門書って基本的に高いので、中に中古本を混ぜても結局数万になるもので。

それらが届き次第片っ端から読んでいって、気になる部分に付箋を貼りまくっていきます。これを10冊繰り返す。最初はスピード勝負です。何冊か読んでると周辺情報も頭に入って来るのでスピードは上がっていきますし、必要情報以外は目で追うのみで読み飛ばせるようになっていきます。一通り目を通したら、付箋を貼ったところをもう一度見直して、それから必要に応じて実経験を織り交ぜながら資料作成に入ります。

この方法が自分には合っていて続けているのですが、知識強化のパフォーマンスは高い一方で、仕事としてはまぁコスパは悪い(笑)。想像つくと思うのですが書籍代と工数でフィーをガンガン超えてきます。

それでも今後もこのやり方は続けていきます。理由の一つは「専門家としての役割は地域貢献」と捉えていること。もう一つは「ナレッジ強化の機会として最適」だからです。自分の知識を整理して、最新の情報と照らし合わせながら再構築してアウトプットする。さらに人前でプレゼンする。この過程が学びとして効果的であるとともに楽しいんですね。本業のパフォーマンス改善にも中期的につながります。

まとめ

独立起業したい方は是非「専門家」としての役割も受けながら地域社会へのナレッジ共有による貢献もしていくことを考えましょう。あくまで本業があってその知識を適宜ふるさとに還元していくイメージの方が健全です。そしてその機会を本業のパフォーマンスを上げるための学びの機会として全力投球して活かしていくことをおすすめします。

ちなみにオンラインサロンなどとの違いは「聴衆・参加者が必ずしも講師に肯定的とは限らない」ということです(サロンでもアンチが紛れていることもあるかもしれませんが)。人数合わせのために付き合いで参加させられている人も中にはいらっしゃるかもしれませんし、一言文句言ってやろうと構えている方もいらっしゃるかもしれません。まぁこれはSNSでも一緒かもしれませんが。

いずれ聴いていただける相手を選べない中でのこのような経験は力になります。条件を問わずにできるだけ多くの相手を満足させるにはどうしたら良いのかということですね。仮に否定されても挫けずに身のこなし方を模索していきましょう。

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