偏頭痛持ちなんですよ。高校生くらいの時期が一番ひどくて、月一回は立っていられなくなるくらいの頭痛に悩まされてました。頭痛の具合悪さって中々理解されにくくて、しかも月イチでってなると周りの理解がないと休むに休めなかったりもします。
あれから20年程経った今でも頻度は少なくなりつつもたまに偏頭痛が出ることがあります。視界の脇の方に光る点が見え始めるとその兆候で、だんだんその点が輪になって広がっていって、視界の外までその輪が到達する数時間後には頭痛と具合悪さで横になるしかできなくなります。光遮断して真っ暗な中で寝るしかないんですよね偏頭痛って。頭痛薬もほとんど効かない場合が多いです。といっても最近はそこまで酷いことは稀ですが。年齢的なものもあるのかもしれません。
高校生の当時はまだインターネット黎明期で、偏頭痛についての情報も簡単には手に入らなかった記憶があります。偏頭痛の兆候で見える光の点と「蛇(みたいだなと自分では思ってました)」について調べてもわかること少なかったのですが、その後、この症状は偏頭痛持ちの人たちにとっては共通して見られるものだと知って少し安心した記憶があります。わけわからないのが一番辛いんですよね。共感してくれる人がいるかどうかもわからなかったので。
偏頭痛まで酷くなくても頭痛は結構頻繁にあるんですが、朝から具合悪いと「天気悪いからかな」とか「台風で低気圧だからかな」とか考えます。よくよく調べてみるとこの「低気圧で頭痛」というのは医学的根拠がないという話もあって、まぁ因果関係が紐付けられるような気がする時の記憶だけが残りやすいということなのかもしれません。「頭痛するな」から「あ、天気悪いしな」という勝手な解釈ですね。
気温変化のせいだとか、別の要因が頭痛を引き起こしているという話もあるようですが、それわかってても「台風来る日は頭痛で具合悪い」というのは感覚的にあります。完全な原因がわかれば予防もできるのでしょうけれど。例えば気温変化が原因なら就寝中も室温管理に気をつければ頭痛になりにくいとか。
社会人になっても偏頭痛に悩まされている方って一定数はいるんじゃないかなと思います。私の場合は個人事業主なので比較的自由に休んだりできるのが救いなのですが、会社勤めだと偏頭痛で頻繁に休むのは難しかったりするのではないでしょうか。なかなか理解されにくいというのは今も昔も変わらないように思いますし。営業とかの外回り仕事ならどうしてもというときは営業車で30分とか1時間とか横になるということもできるかもしれませんけれど。
さらに群発頭痛を持っていたりすると厳しいですよね。知り合いにもいるのですが、群発頭痛は普段は全く症状が出なくても、ある1時期だけ非常に重い頭痛の症状が出るそうです。例えば、1年間のうち1ヶ月間だけずっと頭痛が続くとか。しかも偏頭痛よりも酷い痛みと聞くといたたまれません。群発頭痛の場合、鼻に麻酔薬をスプレーしたり、自己注射で頭痛を抑える方法があるとのことですが、これが毎年1ヶ月間続けなければならないというのは相当なストレスだと思います。
働き方ということを考えていたときに、このような偏頭痛とか、群発頭痛とか、何かしらの持病がある人達へのケアって就職の現場ではどうなっているんだろうとふと考えてしまいます。一般的な企業就職を考えると、例えば毎年1ヶ月間はどうしても仕事にならず休まなければならないという条件で雇ってくれる企業はどれだけあるんでしょう。
私の場合であれば数ヶ月に1度とか、不定期で起こる偏頭痛。これなら有給消化でなんとかなるかもしれませんが、それでも頻度が多くなってくると何かと働きにくいかもしれません。症状が出ている日以外は全く仕事へのパフォーマンスに影響はないのですけれどね。一旦始まると1日真っ暗な部屋の中で寝るしかないわけで。
人材不足と言われて久しいですが、もしかしたら働くことは可能なのにこのような持病が原因で(引け目があってということも含んで)就労に行き着いていない層も一定数いるように感じます。自由な働き方や稼ぎ方をある程度選べる時代にはなってきていますけれど、一般の企業への就労支援という意味ではこのあたりのフォローも必要なのでしょうね。
雨上がりの頭痛でちょっとクラクラしながら思い浮かんだことをつらつらと書いてみました。頭痛持ちのみなさん、お互い大変ですが負けずにいきましょう。という雑記でした。ではでは。