仕事

仕事と趣味の間に、副業の本業化について考える。

先日までの10日程の出張から帰ってきて、週末にゆっくり家のこともやりながら荷物整理などしているのですが、振り返ってみると結局あまり写真の時間取れなかったなぁと。

仕事の合間に趣味や副業をやることの難しさ

少し長めの出張に持っていくカメラはGR1台に決定。10日間ほど大阪に出張となるんですよ。それでバッグやカメラについてあーでもないこーでもないというしょーもない雑記です。でも準備しているの...

↑の記事にもあるように今回はカメラはGR1台にしてスナップ程度でも楽しめれば良いなと考えていました。ただ実際には日中は当然ながら夜も付き合いや反省会があるもので、また何かしら対処が必要な事項が出た場合には自分の役割として付きっきりでの対応をしていました。結果としてあまりカメラでスナップ撮るようなタイミングもなかったというか、現場への通勤時くらいで中々そんな暇がなかったという感じです。

もちろん仕事第一で出張に行っているわけなのでそりゃそうだよなと思いつつ、よく聞く話で「出張多くても殆ど仕事以外の観光とか食べ歩きの余裕なんてないもんだよね」という状況がフリーランスでも当然ながら付いて回るものだなと再認識。フリーランスでも、例えば職人だとかブロガーだとかYouTuberだとか、ひとり親方に近い形で、売る商材やサービスも基本的には自分のスケジュールや責任のみで動くものであればまた違うのでしょうね。これがクライアントとの協力で仕事を進めていく多くの業種・職種では、たとえフリーランスでも世間一般が想像するほどの自由度はないものかもしれません(前述の職人だとかでも同じような場合もあるでしょう)。

副業解禁的な世の流れの中で、方法論はまだまだ未熟

仕事と趣味のバランスって意外と難しいなと思いながら、本業と副業の話も同じようなものかもしれないなと感じます。副業的な話題がTwitterなどでも語られたりするようですが、2つ以上の仕事をどのバランスでどれだけ取り組めるかということを考えると個人の能力にもよるでしょうけれど結構な努力が必要なのは間違いないことです。メインの仕事はしっかりとこなしつつ、空き時間を副業に使うことでスキルセットを磨いていったり、経済的にも余裕がある状態にしていったり、趣味的な楽しみを価値化していったり。その選択肢が増える働き方が認められる社会になっていくことは良いことですけれど、その一方で副業の方法論についてはまだまだ整理されておらず未熟な分野です。

では副業を本業にすれば良いとか、メインとなる仕事や学業を辞めて、本来副業的な位置付だったものに一本化するという議論もありますよね。選択肢の一つとしてはありかもしれませんし、人それぞれの理由や状況があるので一概には言えませんが、個人的にはこの「副業のメイン化」は簡単には賛成しかねるなという立場です。

「ブラック企業」表現にもグラデーションがある

仮にいわゆる「ブラック企業」と呼ばれるような企業に知らずに入ってしまって、それが労働基準法的に抵触するような場合であったり生命の危険を脅かされるレベルのものであればすぐに辞めてしまうのは賛成です。これは企業側の大きな問題であって、また労働者にとっては本業・副業どうこうではなく違法な労働環境からの転職の問題です。これだけ社会問題になっている昨今、以前よりもずっと労基でも団体でも労働者をしっかりと守ってくれる環境が整っていますから、違法性のある職場に勤め続ける必要は全くありません。

その一方で、「ブラック」という表現にも結構なグラデーションがあるように感じます。職場の人間関係で気に入らないことがあったり、仕事上の何かで辛い思いをしたり、ある程度はどうしても「働く」という場面で出会ってしまうものもありますよね。通常の職場であれば上司や同僚や社内の人間同士でフォローし合ったりするもので、チームとして様々なことを乗り越えていくものです。その環境に恵まれない場合もあるかもしれませんが、このレベルがあまり高くない状態での「副業の本業化」的な方向性はよく考える必要があります。

副業でイメージしやすい分野ってなんだろう

たとえば現在、副業的な位置付けとして語られやすい「クラフト業界」だとか「ブロガー界隈」について考えてみましょう。

クラフト系は自分が生み出すから質が問われるが極めれば強い

前者は各個人のモノを作る技術とPRする技術によって伸びるものですから、しっかりと「売れるモノ」を作り出せれば本業化することは可能です。ただし技術の習得には一定の時間がかかりますから、ある程度は副業段階で話題になって仕事として回っていて収入が安定してきてから起業して本業化するのが安心です。特にTwitterのバズりがきっかけでテレビなどで取り上げられて話題になった場合には一時的に評判が上がりますが、その分飽きられるのが早い場合もありますから中長期的に見定めることが大切です。情報も消費される対象です。

ブロガー系のうち個人をブランディングしていくのは汎用性があって比較的強いが中長期的に安定するのは極一部

後者はいくつかの分類ができます。例えばブロガー自身が有名人になって、その情報発信による影響力そのものが商材になる場合。「インフルエンサー」というキャッチーな言葉が独り歩きしている感がありますけれど、これは広告業界では広告の出稿先・広告費の支出先として「ブロガー」「YouTuber」のうちの一部の「インフルエンサー」的な方々が選択肢に入るということです。CMを打つ方が良いのか、ネット媒体を使うのが良いのか、その選択肢の一つということですね。このタイプは、広告的な視点から見ると現状ではごく一部の同じようなコミュニティの中だけで回っている感じがします。殆どがひとり親方ですから、それほどバジェット・予算・コミュニティが大きくなくても成功となりやすいことも特徴です(まぁこれはクラフト系でも一定のコミュニティで十分という話はあるでしょう)。YouTubeなどは既に法人が主導となってプロダクション化していますから扱う金額も桁外れですが、これは副業的なレベルからは超える話ですのでまた別の機会に。

ブロガー系のうち広告記事による利益を狙うのは環境依存性が高いがメディアとして育て上げれば安定収入にはなる

後者の中ではこの一方で、ブログを使って商品・商材を紹介することで利益を得る場合もあります。これは「アフィリエイター」と言われるのかな。インターネットが普及した初期から存在する極々基本的な「ネット広告」の延長にあるもので、ネット上でブロガー的な話題になるときにはどちらかというとこの「アフィリエイト」で稼ぐような流れが多いように思います。こちらは必ずしもブログを書いている本人自身のブランディングは必要ではありません。「ブログ自体の質」の方が大切で、さらに検索中心の現在のネット利用の中では「記事主体」といっても過言ではないでしょう。「副業」という表現に一般的にマッチするのはこの「アフィリエイター」的なものかもしれませんね。そして「副業の本業化」を考える場合にはこの「アフィリエイター」はよく考えてからの方が良いです。完全には安定しないことと、あくまで「広告出稿主」や「出稿システム」が存在すること、そしてそれらの判断に大きく左右されることが前提だからです。

自分の商品を売るわけではない場合、そのシステムに依存するということはシステム主が「やーめた」と言えば終わるんですよね。それでも一部の成功者はそこに乗ることで大きな利益を得ることが可能ですから全くNGというわけではありませんが。他の一般的な仕事と同様に、ちゃんとした準備と根気とセンスが必要ということです。もちろんメディアとしてしっかりと育て上げることができればその価値は継続して利益を生み出すものになります。

まとめ

副業を本業にするということを考えたくなる状況になったら、短期的・短絡的な判断ではなくてしっかりと先行者を分析して、市場について理解してから判断することをおすすめします。経済の専門家的なレベルではなくても、例えば本業を続けながら片手間にでもどれだけ自分自身ができるかを確かめながら見定めるようなイメージです。本業の経験があってこそ個人の深みも出てくるでしょうし、ベーシックインカム的に本業収入があるということは有り難いものです。

働き方改革の中での副業解禁の流れについても「本業やめよう」ということではないですよね。また個人的には「本業以外の本来の空き時間を副業に使おう」ということでもないのではないかなと考えます。それって自由時間もすべて「働く」ってことじゃないですか。働く時は働いて、プライベートな時間については遊んだり休んだりする。そのバランスの中で、本業と副業についても選択肢を増やしていこうというのが理想です。だから一部で見られる「会社辞めるのが正義」「大学辞めるのが正義」という立場は、その個人個人にとっては正解であることもあると思うので決して否定はしませんが、簡単には一般化できないものであるというのが私の立場です。

働き方の自由度が高まってきていること自体は確かなので、色々と試しながら次の時代の働き方について模索していくのが必要なタイミングではあります。少なくともフリーの働き方の中で本業の合間に趣味のカメラも思う存分楽しめる位の暮らし方・時間の使い方はしたいものです。どうしても休めるときには休みたくなるものですが。さて、出張からの流れの3連休が終わるので、明日からまた通常営業です。

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