GRシリーズのムック本が好きで見返していたら「GR DIGITAL III Perfect Guide」(絶版)の35ページにバッテリーについてこんな記述がありました。
そういえばGRDシリーズって乾電池対応だったんですよね。当時は旅先でバッテリーが切れてしまっても簡単に買うことができる乾電池に対応しているデジカメって結構ありました。
枚数は約25枚と非常に心もとないですが、フィルムカメラ時代のフィルムが24枚撮り、36枚撮りが一般的だったことを考えると「しっかり構えて撮るなら応急的には十分な枚数」ということも言えたのかもしれません。
同じ本の73ページには次のようなテスト結果も掲載されています。
こちらはGRD III(誌面では「GR III」となっていますがGRD IIIです)の「インターバル撮影機能」でのテスト結果です。
「eneloop」が連続撮影時間45分30秒、連続撮影枚数が547枚というのが凄いですね。ほんとかなこれ。これはCIPA規格準拠の撮影方法と異なり、電源を入れっぱなしでストロボ発光もしていないことが関係しているのでしょう。
実際の使用シーンで考えると50枚は撮れても100枚は撮れないだろうなぁという感覚でしょうか。
ちなみにAPS-CサイズCMOSセンサーに進化したGR・GR IIは乾電池は使用できません。そのかわり本体でUSB充電ができるようになっています。ただしバッテリー充電器が付属されないようになってしまったので、これには賛否両論ありました。
スマホが普及した現在はモバイルバッテリーを持ち歩くことが一般的になったことから、結果として移動中にUSB充電ができる仕様は時代に合った仕様と言えそうです。私も車移動が多いので、予備バッテリーもいくつか持ち歩いているもののモバイルバッテリーで都度充電した方が楽な場面も結構あります。
乾電池対応のデジカメは今や需要がほとんどないので絶滅しかけています。しかしデジカメってバッテリー自体が手に入らなくなるとどうやっても使うことができなりますよね。
その半面、単三電池の仕様はもうしばらく残っていくと考えられますから、もう少し先の時代になって昔のデジカメを使うような場面があったときにはGRDにまた光があたることもあるかもしれません。乾電池自体があの形のまま技術革新が起こって大容量化していくことも期待したいところですが(さすがに難しいかな)。
ということで需要あるかわかりませんが乾電池対応の高級コンデジとしてGRDシリーズはおすすめです。
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