生後6ヶ月で離乳食2ヶ月目に入っている我が子なのですが、子育てカメラとしてはRICOHのGRIIIとiPhoneが今の所ベストの組み合わせで活躍してくれています。
特に離乳食が始まってからは、iPhoneで食べている様子の動画を撮りつつGRIIIで写真を撮るのが毎回の定番。結構ストレージ容量を食うのですが少しでも記録に残しておきたいなというのは親心でして。
そして色々と試している中で、これまであまり使っていなかった「連写機能」が表情捉えるのに役立つものだなと再認識しました。
目次
離乳食の表情は一瞬で、GRIIIのAF性能だとチャンスを逃しがちだからこそ「連写」に頼ってみる。
そもそも動画を4Kで撮影しておいて後から切り出すという方法もあるのですけれど、これはこれで容量かなり食いますのでiPhoneの動画設定は「1080p/60fps」か「1080p/30fps」にしています。
離乳食の時間は平均10分程度かかるのですけれど、「1080p/60fps」だと1分あたり約90MBなので10分だと1GB近くになるんですね。これが4Kだと更にファイルが大きくなってしまいます。スマホやタブレットで見ることを考えればそこまで高画質ではなくても良いのかなという感じ。もちろん保存環境が十分であればできるだけ高画質で残しておくというのもありです。
ということで動画はiPhoneで「1080p/60fps」「1080p/30fps」の設定でミニ三脚に固定して撮影しつつ、写真をGRIIIで撮影するわけですね。
GRIIIはAF性能がちょっと癖があるというかすごく性能が良いというわけではないので、スナップなどには使いやすいのですけれど赤ちゃんや子どものように静止せず動き続ける被写体はそれほど得意ではありません。ブレを狙う場合は除いて。
離乳食を食べる時の我が子もかなりバタバタと動き続けることに加えて、自宅の室内って光量が足りない場合が結構あって、ISOオートにしていてもISO1000以上になることがあるくらいです。
これはライトの性能にもよると思うのですが、日本家屋の室内って昼間でも自分の目で感じているよりも意外と暗いんですよね。GRIIIで家の中をあちこち撮影してみると、我が家の場合は玄関、風呂場、台所は自然光でもかなり十分な光量でスナップとして良い写真が撮れる印象。その反面、リビングなどは最大光量でもちょっと暗いようで。
食事の場所はリビングですから光量が十分ではない中で動き続ける我が子の表情を捉える必要が出てきます。いちいちライティングするわけにもいかないですし。どうしても被写体ブレが出てくるのはしょうがないと割り切って、GRIIIの設定で対応していくことになるんですね。
それでここしばらく色々と試しているところなのですが、「M」「Tv」「Av」モードにするよりは寧ろ「P」モードで枚数撮っていく方が歩留まりが良いと感じています(細かい設定については後述します)。
更に「連写」モードにすることで、一瞬の表情を残しやすいなと。スナップ中心だと「狙ってシャッターを押す」ということが多いので、連写を使う機会って基本的に無いんですよね。食わず嫌いかもしれませんが。
GRIIIは前述の通りAFにちょっとした課題を感じていて、ここぞという時の表情を撮るのにはレスポンスだったりAF精度が微妙に足りないんですよ。腕を上げればよいのでしょうけれどかなり難しい。それならフォーカスだけ合わせておいてタイミングを見極めてほんの少し前から連写することで狙った表情の変化を捉えることができるということです。
離乳食の表情やリアクションを撮る時のGRIIIの設定について。
連写以外の細かい設定について簡単に。撮影モードは通常は「P」でも十分です。普段の設定については下記の記事を参照ください(使い方を模索しながらなので定期的に変えてはいますが)。
離乳食撮影時の静止画設定
1)フォーカス設定
・フォーカス→ピンポイントAF:オートエリアAFだと子どもが伸ばした手に合ってしまうことが多いです。GRD・GRシリーズの設定では個人的には定番なのですが、こういうときにはピンポイントAFにしてしまいます。赤ちゃんや子どもを撮影する場合にはできるだけ「目」にフォーカスを合わせて半押し待機しておきます。
・顔検出→オン:顔検出の精度は十分ではないのですけれど(検出枠が出ないことが結構あるので)捉えれば使えます。またフォーカスをピンポイントAFにしていた方が顔検出しやすいように感じます。検出する範囲を絞っているということかもしれませんが。
・AF補助光→オフ:AF精度は下がってしまいますが子どもが被写体なのでオフ。
・スナップ撮影距離→1m:フルプレススナップをすることは少ないですがテーブル越しなので最短距離にしておきます。
2)露出設定
・ISO感度オート上限値→8000:ISO感度の上限値は高すぎるとざらつきます。GRIIIの場合は常用だとISO1600〜3200くらいまでが目安かなとは思いますが、子どもの写真を撮る時にはISO8000上限にしています。ここまで上がることもほぼ無いのですけれど、ざらついても良いと割り切って。離乳食の撮影の際にはこの設定でもISO800〜ISO1600の間におさまっています。
3)ホワイトバランス設定
初期設定のままで変更なし。
4)撮影設定
初期設定のままで変更なし。
5)記録設定
・クロップ→オフ/35mm/50mmを使い分け:必要に応じてクロップしながら撮影します。あまり近づくとカメラに手を伸ばしてつかもうとするので、少し離れた位置から構図を決めるにはクロップはかなり役立ちます。クロップで寄っていくことで保存画像サイズがL→M→Sの順に小さくなることだけ注意。
・記録形式→JPG:これは初期設定のままですが参考までJPGです。「RAW」と「RAW+JPEG」も選べます。現像楽しみたい方は「RAW+JPEG」にしていると思いますがデータ容量も大きくなるので自分の場合はしばらくJPGでいきます。
6)画像仕上設定
初期設定のままで変更なし。
7)撮影補助
初期設定のままで変更なし。
以上の設定で、子どもの目にピンポイントフォーカスしておきつつ、シャッターチャンスがきたら撮ると。
更に連写モードにする場合には、フォーカス後にある程度の表情やリアクションの変化を予測しておいて、少し手前から撮影し始めるのが良いですね。例えば「酸っぱい!」という表情をしそうな時には、スプーンを口に入れたタイミングで連写スタートをすると一瞬の表情を残せる確率が高くなります。
まとめ
ということで離乳食の表情やリアクションを撮影する際のGRIIIの設定についてでした。連写モードを活用することでGRIIIの苦手なシチュエーションでも一瞬の表情を捉えることができる確率が上がります。
ただ当然ながら撮影枚数が増えがちだということと、バッテリーが予想以上に減りやすい印象です。子どもの写真はどれだけ多くなっても選別しにくいというか全部残したくなるものなので、前もって撮りすぎないように気をつけるのがベター。連写枚数を最小限にするには狙うタイミングの見極めも大事です。
せっかくの子どもの成長記録ですから、良い表情を残してあげたいものですよね。ではまた。