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Apple Eventで発表された「iPhone 11 Pro Max」は買うならグリーンの512GB1択だけれど名称もデザインもやはりダサさが拭えない。

さて今年も9月10日(日本時間2019年9月11日2時〜)に開催されたApple Event。毎回の如くAppleの公式サイトでライブストリーミングを見ていました。

今回は内容盛りだくさんで比較的サクサクと進んだ印象ですが、全体的にマイルドな感じだったのかなと。個人的に注目していたiPhoneの新機種についても発表もありましたね。

発表内容は多かったけれど総じてマイナーアップデート感。

今回の発表で印象的だったのは、スタートからかなりサクサクと進んでいったなという所。

Apple Arcadeは紹介されていたソフトだけ見るとインディーズ的というかライトな感じでしたね。昔はWinPCで面白いフリーゲーム探すのが当たり前の時代もあったわけですけれど、その頃のラインナップ感に近い印象を受けました。

日本では月額5〜600円程度になるのかなと思いますが、PSNのフリープレイ的なメジャーどころのラインナップがどれだけくるかによりますよね。個人的にはiPhoneやMacではゲームをほとんどしないので様子見。

Apple TV+についてはかなり力を入れている印象ですが、日本では字幕・吹き替え対応がどこまで対応されるかが気になる所。現状Netflix、Hulu、AmazonPrimeVideoを利用しているのでこちらも様子見。

「新iPad 10.2インチ」は入門用として買いやすいが個人的にはiPad mini5の方がおすすめ。

エントリーモデルの新iPadがリニューアル。

スマートコネクタ対応でキーボードがつなげるようになったことと、旧型は9.7インチだったのが少しだけ大きくなって10.2インチに。

価格も329ドルからと日本円で3万円台スタートなのは入門用として買いやすい設定です。

ただし個人的にはiPad mini5を買ったばかりでかなり満足しているので、今回のiPadの進化具合は最新機種という位置付けとしては物足りないかなという感じ。

ソフトキーボードを縮小してiPhone的に入力できるようになったり、画面下からスワイプしてスクリーンショットを撮るような機能も強調されていましたが、あれってiOS側の進化ということなのではないんですかね。

あと画面サイズが10.1インチを超えたことで、Office Mobile無料版が使えなくなりますよね。10.2インチというサイズに微妙に拡大したのは、敢えて無料版対象外サイズにしたとかあるんでしょうか。

これからiPadを買うユーザー向けとしてはエントリーモデルがアップデートされるのは良いのかなと思いつつ、これならiPad mini5の方がおすすめ。

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「Apple Watch Series 5」は正直ちょっと欲しい。あとSeries 3は値下げ併売。

今回Apple Watchにもかなり力を入れている印象でした。

プレゼンの合間合間に何本もムービーを入れつつ、健康管理系の機能などを強くプッシュしていましたね。

Apple WatchとiPhoneは来年大型アップデートとも言われているので機能的には目立つものはそれほどなかったかなという感じですが、ディスプレイの常時点灯機能などは現在利用しているユーザーにとっては大きな改善点なのかもしれません。

あとはコンパス機能搭載とか。自分の生活スタイルだと利用シーンが思い浮かびませんけれど。

というか技術的にはリフレッシュレートをリアルタイムに変更(1〜60fps)することで18時間のバッテリーを実現と言っていましたけれど、ディスプレイの常時点灯機能をオフにする(できる?)ことでさらに長くなることがあるのかが気になります。

常時点灯の分のエネルギーをバッテリーを長持ちさせる方向に使う方が満足度高まりそうだよなぁと。まぁ技術的にオンオフどちらでもそれほどバッテリー持続時間の差がなければ、常時点灯をデフォルトにする方が良いということなのかな。

個人的にApple Watchには手を出していない理由の一つが「バッテリー丸2日程度はもってほしいなぁ」ということなんですよね。充電が面倒という。

またはイベント前に噂されていた「MacやiPhoneにApple Watchを重ねて置くことで直接充電できる」という機能が搭載されれば楽になるんだけれどなと。

いずれApple Watch Series 5もディスプレイ常時点灯がメインで、ほかには革新的と言える進化はなかった感じですね。

でも4万円台から買えることを考えると腕時計としては手頃ですから、そろそろ1本持っておくのも良いなという気はしています。

ちなみにSeries 3が値下げ併売されるとのことで199ドル(19,800円)から。これは取り敢えず買って試すには手頃ですね。

注目の「iPhone 11 Pro MAX」は、性能アップはしているが、んー。どうだろう。

さて、今回のイベント最も注目していたiPhone。

近年は事前リークがかなりひどくて、結局ほぼリーク通りの内容の答え合わせになってしまうのであまりドキドキ・ワクワクしない感じですが今回も同様でしたね。

基本的な名称としては「iPhone 11」でした。

「iPhone11」は機能と価格のバランスが良い正当進化。

エントリーモデルの「iPhone 11」は2眼で6色展開。最初にこれ発表された段階では「あれ、意外と見た目は悪くないな」という印象だったかなと。

カメラ部分がスクエア形状に盛り上がっているのはその通りでしたけれど、色使いで上手く目立たないようになっていました(実物見てみないと実際の印象はわかりませんが)。

あと背面のリンゴマークがこれまでは中央より上に寄っていたのが、端末の中心に変更されましたね。カメラユニットが目立つようになりましたから、全体のバランスを取る意味ではこの変更はあり。

ただスクエア形状のユニット部分が盛り上がっていて、そこからさらにカメラレンズが出っ張っているんですよね。2段階の出っ張りにしたというのはデザイン上どうなのかなぁ。

機能的な進化については正直今ひとつ惹かれるものは少なかったです。

セルフィーでスローモーション撮影ができる「Slofie(スローフィー)」が新登場しましたが、これは多分それほど使わないな。ライブフォトも結局ほとんど使っていませんし。

価格的には7万円台から買えるとのことで、取り敢えず新機種にというのであればiPhone11を選んでおくのはありかなという感じ。

「iPhone 11 Pro Max」の名称は正直残念。機能的にもApple Care込だと20万近いだろう価格相応の価値を感じるかどうか。

iPhone 11の説明が終わったところで、「iPhone 11 Pro」の紹介が始まりまして、ここで「あ、やっぱり3眼じゃん」と。

ラインナップとしては5.8インチの「iPhone 11 Pro」と6.5インチの「iPhone 11 Pro Max」。

前回の「XR」「XS」「XS Max」というわかりにくい名称からは改善されたものの、結局はProの名称にも「Max」を付けるんですね。慣れはあるにせよどうしてもダサいと感じてしまうのは私だけなのかな。

そもそも長ったらしいですよね。私が今使っている「iPhone 7 Plus」でさえ3単語でまだシンプル。どうせならエントリー機種を通常ナンバリングの「iPhone 11」にして、Pro系統は新たに「iPhone Pro」としてスタートすれば良かったのではと感じてしまいます。

その場合、大きい方はどう呼べばアリなのかなと考えてもみるのですが「iPhone Pro Max」だと「Max」のダサさが残るから嫌だな。。

本当は「iPhone11」「iPhone11Plus」「iPhone Pro」の3ラインナップだときれいなのだけれど。Pro仕様は6.5インチ固定で良いのでは。タラレバの話ですけれど。

どちらにせよ今回もiPhoneの名称や種類の設定については少々疑問が残りました。

選ぶならiPhone 11 Pro Max の512GB1択だけれど。。

iPhone 11 Pro Maxの機能的な部分については、3眼カメラの性能を最も強調していましたが、これについても進化の方向性としては順当でありながら微妙だなとも感じてしまいます。

そもそもiPhoneって他のスマホに比べるとカメラ性能などスペック上の数値は劣る分があっても、ソフトウェア的に新しい体験をもたらしてくれる何かがあることでブランドが確率していたように思うのです。

「スペック勝負ではなく生活そのものを変革する」ということを実現したのが初代iPhoneだったわけで、それ以降もモデルにもよりますが何かしらの新たな提案が組み込まれてきたと。

それが今回はイマイチ。カメラを高性能にというのはユーザーとしてはもちろん歓迎されるものではありますけれどメインにするには後追い感が強く、新たな提案として企画設定したのだろうなとわかるのは「Slofie」程度。新しい言葉を作り出して体験を提案するということはこの1点のみでしたよね。

新色のミッドナイトグリーンは結構良さそうでしたが。

一応3眼+インカメの4カメラで同時に動画を撮影することが可能という技術的な話もありましたけれど一般的には用途は限られるだろうな。

その他「ナイトモード」は良さそうかなぁという程度。チップセットとして「A13 Bionic」が搭載されるとか、「3D Touch」の代わりに「Haptic Touch」が採用とか、スペックアップ的な部分以外には目立つものはほぼ無し。

バッテリーの駆動時間がXS/XS Maxからそれぞれ4時間/5時間長くなったということは魅力的な部分ではありますけれどこれもスペックアップの範疇です。

来年の次機種は5G搭載となるでしょうから、今年はマイナーアップデートで本番の大型アップデートは来年ということなのでしょうね。

その上でもし買うのであれば個人的には「iPhone 11 Pro Max 512GB」1択なのですが、本体のみでも税込で約17万。これにApple Careが仮に2万円程度だとすると、前回同様に合計約20万かかるということになります。

この価格を出すだけの体験としての価値があるかどうかがポイント。

20万あればそこそこのミラーレスカメラを買えますからね。新たな体験提案という部分がカメラ中心だったことを考えると、来年の5G機種を待つという人も少なくないだろうなぁと感じます。

旧機種の「iPhone 7 Plus」を使い続けている私ですが、前回の「iPhone XS Max」は迷いつつもやっぱり名称のダサさに我慢できず見送り。今回の「iPhone 11 Pro Max」も名称とデザインが好きになれないのでどうしようかなというところ。

スペック的にはかなり進化しているので買い替えてしまえば満足度は高いと思うのですが、Appleに期待しているものって単純なスペックではないんだよなぁという面があるんですよね。

プレゼン自体の印象について。

余談的になりますが、今回のイベントはプレゼン自体にもちょっと感じることがありまして。

全体としては結構会場で失笑が起きていた部分があった気がするのですがストリーミングで見ていたからでしょうか。

結構「え、またカメラのこと?」みたいな反応があって、プレゼンター側も「えー、カメラについてです。。」みたいに苦笑いしながら紹介するような瞬間があったような。。

またiPhoneについて興味深かったのが、流されるムービーのどれを取っても「充電端子を映さない」ということが徹底していましたよね。USB-Cじゃなくてライトニングだからだろうなぁと皆感じながら見ていただろうと思います。

それからプレゼン資料の特徴として、各機種のポイントを1枚のスライドに組み合わせて見せるということをしていました。

これステージ写真1枚でも概要がわかるので見やすいという意見もあるようなのですが、個人的には「Appleらしくないな」と感じたところです。

あれもこれもと一緒に見せると受け手としては「盛って見せたいんだな」と感じるんですよね。手元資料として考えれば一覧性に長けているので良いものの、プレゼンスライドとしては微妙ですね。

このような見せ方をすること自体が「Apple自身も訴求力にあまり自信ないんだなぁ」ということの裏返しに思えるわけです。プロモーション映像は総じてかなり良かったのですが、プレゼン自体はそれほど上手くなかった印象。

One more thingもありませんでしたし、盛り上がりには欠けたなぁと。

まとめ

iPhone登場以降の何度も繰り返された興奮を覚えているとAppleのプレゼンテーションには毎回過度な期待をしてしまうわけです。今回は期待の方が高かったわけですが、来年の次世代iPhoneにも期待し続けたいところですね。

「iPhone 11 Pro Max 512GB」については実機を確認してから購入検討します。ではまた。

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